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欧州仕込みのサスペンションブランド『KW(カーヴェー)』を30系トヨタ・アルファードで実体験 【前編】
リアのサスペンション構造がトーションビームからダブルウィッシュボーンへ変更されたことからもわかるように、30系アルファード&ヴェルファイアはキング・オブ・ミニバンとしての地位を確固たるものとすべく、上質なフットワーク性能の引き出しが図られている。
そんな車格に考慮してKWが30系トヨタ・アルファード&ヴェルファイアへ用意したのは、縮み側12段・伸び側16段の2ウェイ減衰力調整を備えるバージョン3。
実際の走行状態をシミュレートできる7ポストリグを使ったベースセッティングだけでも完成度高い仕上がりとなるはずだが、単独乗車からフル乗車まで大きく条件変化するミニバンの特性を踏まえ、伸縮別の減衰力調整によるセットアップ幅拡大を果たしてきた。
そのキット構成だけを単純に見ると、純正アッパー流用のネジ式という部分でバージョン3は少し物足りなく感じるかもしれない。
しかし、フルスペックと呼ばれているミニバン向け車高調にも搭載されることのない2ウェイ減衰力調整の懐深さは、〝真のフルスペック〟と呼ぶべきもの。
調整機構が多いほどサスペンションとして優れているのではなく、コンフォートに振っているからこその純正アッパー流用、しっかりベースセッティングが構築されているからこそのネジ式なのだ。
KW version3
バンプ一体ダストブーツや2ウェイ減衰力調整、負荷のかかるフロントストラットに採用された堅牢なステンレスケースなど、KW・バージョン3には細部まで妥協なきこだわりが詰め込まれている。
■30アルファード&ヴェルファイア
■31万9000円
【後編】では、KWの乗り心地、スタイリングを30系アルファードでチェック!
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