【連載 ミニバンの起源 1-3】ミニバンという概念がなかった日本! 元祖となるのは、1982年に登場した日産プレーリーと、1983年に登場の三菱シャリオ

アメリカはまったく関係なし! 日本独自のミニバン起源説とは?【新連載「ミニバンの起源」第1回 ルーツを探る 後編】

三菱シャリオ[1983年]
「ミニバン」といっても、日本では比較的大きなクルマばかりでどこが「ミニ」なんだ! と思っている人もいるだろう。そもそもミニバンとは何なのか? どうやって生まれたのか? そんなルーツを紐解いてみたい。

日本のオリジナルミニバン2大巨頭とは?

日本はでのミニバン文化どうか? 驚くことに地球上に「ミニバン」という概念が存在しなかった頃すでに、それらしいクルマが登場していた。しかもダッジ・キャラバンよりも登場は早かったのだ。

1982年に登場した日産プレーリーと、1983年に登場の三菱シャリオがそれだ。ともにFF車の日産オースター/スタンザ、三菱トレディアをベースに3列シート&8人ないし7人乗りを達成。プレーリーに至ってはリアスライドドアまで使用していた。まさに世界に先駆けて登場したミニバンと言っていい。

ところがこの2台、本家ダッジ・キャラバンと違い、大成功したモデルとは言えなかった。

時期が早すぎた、ということもあろうが、最大の理由は日本ではすでに多人数乗車可能なクルマが多数存在していたから。1980年代は日本独自の進化を遂げたと言っていいワンボックスカーの最盛期だった。3列以上のシートを備え、フルフラットモードや対座モードも可能。採光性に優れた特殊なルーフを採用するモデルや、高級車もびっくりの豪華装備を誇るモデルなど多士済々だった。しかも高額なモデルも驚くほど売れた。

そんなワンボックスに対し、プレーリー&シャリオは室内空間の広さで圧倒的に負けていたのは当然で、その持ち味や価値を見出されるほどではなかった。

日産プレーリー[1982年]

三菱シャリオ[1983年]

日本にはワンボックスがある

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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