テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • 2017/06/23
  • Motor Fan illustrated編集部

【人とくるまのテクノロジー展 2017横浜】ヴァレオジャパン

自動運転、48V化という欧州のトレンドを牽引

このエントリーをはてなブックマークに追加
[レーザースキャナー SCALAコクーン]市販車向けのLiDAR。ボディに埋め込まれる構成ゆえに、スキャン範囲は145度の範囲だが、複数のスキャナーの情報を融合する「SCALAコクーン」システムにより360度の全方位スキャンが可能となる。写真は「センサークリーニングシステム」を組み合わせたもの。

[電動スーパーチャージャー]アウディSQ7に採用されている48V仕様の電動スーパーチャージャー。最大70000rpmという高速回転を生み出すSR(スイッチリラクタンス)モーターの配置や、それを取り巻く水路の構造、コンプレッサーブレードの大きさなどが良くわかるカットモデルの状態で展示。

なんといっても注目を集めていたのは、2017年秋にアウディの市販モデルへの搭載が予定されているLiDAR「レーザースキャナーSCALA」とそれを複数個組み合わせることで車両の全周囲にわたる物体の識別と障害物検知を可能とする「SCALAコクーン」と呼ばれるシステム。

とくにレーザースキャナーSCALAにはウォッシャーシステムを取り付けたものも展示されるなど、自動運転への応用が期待される市販車向けのLiDARがいよいよ実用間近であることを強く印象づけるものとなっていた。ちなみに、同スキャナーでは、内部で回転するミラーにレーザーを反射させて、多方向にレーザーを照射しながらスキャンを行なう。

ボディに埋め込まれるという形状ゆえに(1ユニットあたり)のスキャン範囲は145度にとどまるが、スキャンのプロセス自体は実験車などにみられる円筒状のLiDARと同様だ。LiDARの原理は、コウモリなどが超音波を使って行なう「エコーロケーション」に近いが、対象物とスキャナーの間を音速で往復する超音波とは異なり、LiDARで用いられる赤外線レーザーは光の速度で空気中を進み、その往復時間はナノ秒単位。レーザースキャナーSCALAでは数十ナノ秒単位で同期しながら検知動作を行なうために、外来ノイズの影響を受ける可能性はほぼないという。

そして、こうした自動運転対応の技術とともに柱となっていたのが電動技術だ。欧州を中心とした48V電源系搭載のトレンドを反映するかたちで、リヤアクスル用の電動ドライブシステムや、すでに実用化されている電動スーパーチャージャーのカットモデルを展示。ほかにもEV向けの電動ヒートポンプシステムの提案など、電動技術の応用によるエネルギー効率の向上を訴求していた。

48V 電動リヤアクスルドライブ

自動車業界の最新情報をお届けします!


自動車業界 特選求人情報|MotorFanTechキャリア

自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ


大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
電子制御式燃料噴射
燃料に圧力をかけておき、電磁弁が開いている時間によりエンジンへの燃料供給量を...
シーケンシャルターボ
複数の排気ターボを装着したエンジンシステムにおいて、運転状態に応じて段階的に...
FIA
国際自動車連盟。JAFやADACなど各国の自動車協会が加盟する国際連盟で、いわば自動...

カーライフに関するサービス

ランキング

もっと見る
@motorfan_illustrated