テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • 2019/02/22
  • Motor Fan illustrated編集部

ウインドリバー:自動運転およびコネクテッドカーに向けた次世代ソフトウェアフレームワークを発表

ウインドリバーのオートモーティブおよびエッジクラウドコンピューティング技術により、自動車メーカーのコスト構造革新と自動運転の量産を実現へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
ウインドリバーのウェブサイトより
ウインドリバーは、本日、自動車向けに安全性及びセキュリティを提供するソフトウェアWind River Chassis(*1)製品群の機能拡張を発表した。
*1: http://www.windriver.com/japan/products/chassis

 自動運転車は、常に周りの状況を感知し、情報をやり取りしながら、複雑な計算を瞬時に行う必要があるため、ダウンタイムのリスクを避けながら大容量のデータを高速に処理する必要がある。そのため、車載コンピューティングには極めて高い能力が求められる。今回のChassis製品群の機能拡張では、信頼性に優れた超低遅延のWind River Titanium Cloud(*2)仮想化ソフトウェアを統合し、要件の厳しいコンピューティングおよび通信ネットワークのニーズに対応する。
*2: http://www.windriver.com/japan/products/titanium-cloud/

 ウインドリバーのオートモーティブ担当バイスプレジデントのマーカス・マキャモン氏は次のように述べている。「自動運転業界は、初期の試験的プログラムを終え、実際の商用展開の段階に移行しています。これは、『何ができるか』から、量産段階に入るために『何をすべきか』へと、技術を拡張する必要があることを意味します。技術は、機能的要件を満たすだけでは十分でなく、自動車ビジネスをサポートするものでなければなりません。当社のChassisソフトウェアフレームワークとTitanium Cloudを統合することで、自動車からクラウドまでのコンピュートを単一システムとして提供することが可能になりました」

 ハードウェアの追加や衝撃を受けやすい車載スーパーコンピュータの高耐久化といった、より複雑化する自動車システムの課題に対応するには、従来のアプローチでは自動車の量産コストの増大につながる。コンピューティングの負荷を車からクラウドに移し、エッジクラウドコンピューティングをうまく活用することで、次世代自動車のコスト構造を変革させ、自動運転に求められる低遅延で信頼性の高いデータ処理を実現することが可能だ。

 マキャモン氏は次のように述べている。「自動運転を量産化するには、クラウドと車内の両方で、超低遅延で動的なコンピュートアーキテクチャが求められます。エッジクラウドコンピューティングでは、いつどこででも必要な時に複雑な演算ができる、柔軟性に優れたインフラストラクチャーと動的なアプリケーションの展開が求められます。当社のオートモーティブ技術をキャリアグレードの仮想化技術と組み合わせ、ネットワーク内のどこにでも展開できる、柔軟性に優れた安全なクラウドベースのインフラストラクチャーを提供します」

Wind River Chassis製品群

 Chassisは、ソフトウェア、技術、ツール、サービスを一体化し、自動車に搭載するソフトウェアシステムを簡素化して、IoT(モノのインターネット)への接続を管理することを支援する。

 Chassis製品群には、市場をリードするリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)「VxWorks」、商用Linuxである「Wind River Linux」、Adaptive AUTOSAR向けのソフトウェアサービススタック「Wind River Drive」、インテリジェントなOTAアップデート/ソフトウェアライフサイクル管理ソリューション「Wind River Edge Sync」、製品の安全認証要件を満たす必要がある自動車メーカー支援ツール(コンパイラー)「Wind River Diab Compiler」、シミュレーションツールの「Wind River Simics」などが含まれ、導入のスピードと質の高い製品、サポート、インテグレーションサービスを包括的に提供する。

VxWorks
市場をリードする高性能なVxWorks®リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)は、TÜV SÜDのISO 26262 ASIL-D認証済み。様々な業界の350社以上の企業及び500以上の安全性認証プログラムで使用されている。
http://www.windriver.com/japan/products/vxworks/

Wind River Linux
Wind River Linuxでは種々の商用のオープンソースソフトウェアとともに技術サポート、メンテナンスサポートを提供し、顧客が最新の技術革新を活用していくことを支援する。また、ウインドリバーは顧客の幅広いニーズに対応し、複数のLinuxとリアルタイムOSのVxWorksをシームレスに連携させ、オープンソースと、実績のある認証済みのコンピューティングソフトウェアを組み合わせ、安全性と信頼性に優れた、費用対効果高いソリューションを提供する。
http://www.windriver.com/japan/products/linux/

Wind River Drive
Adaptive AUTOSAR向けのソフトウェアサービススタックであるWind River Driveを使用することにより、主要なソフトウェアアプリケーションやアルゴリズムをハードウェアアーキテクチャ依存から解放し、セーフティクリティカルなアプリケーションを開発することが可能。
http://www.windriver.com/japan/products/chassis/drive/

Wind River Workbench/Wind River Diab Compiler
組み込みソフトウェアデバイス、システムまたはネットワークを構築するための最高水準のツール。
https://www.windriver.com/japan/products/development-tools/

Wind River Edge Sync
遠隔地からのOTA(over-the-air)更新およびソフトウェアライフサイクル管理のためのソリューション。ソフトウェアとファームウェアを迅速かつ安全に更新することが可能。
http://www.windriver.com/japan/products/chassis/edge-sync/

自動車業界の最新情報をお届けします!


大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
カウル
ウインドシールド下部、エンジンフード後端部の車体前方パネル。カウルトップある...
アンダーステア
定常円旋回中、車速を上げたとき、旋回半径が大きくなっていく旋回特性をいう。US...
メインシャフト
FR用MTにおいて、アウトプットシャフト(出力軸)をメインシャフト(主軸)と呼んでい...

カーライフに関するサービス

ランキング

もっと見る
@motorfan_illustrated