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社用車を従業員とシェアリング。AI技術により業務利用と私的利用に識別。 スマートバリュー:社用車のシェアリングサービス「しぇあくる」の開発に「Kuruma Base」を採用

  • 2019/02/27
  • Motor Fan illustrated編集部
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スマートバリューは、2019年3月1日付で社用車のカーシェアリングサービス「 しぇあくる 」を企画、開発するしぇあくる社に出資し、代表取締役として長峰信治氏が就任する。

 しぇあくる社がサービス化する 「しぇあくる」 は、法人が所有する社用車の利用を業務用と私用に分け、従業員とシェアリングできる新しいカーシェアリングサービス。スマートバリューが開発するクルマのサービス化事業を検討している企業や事業者向けのプラットフォーム 「Kuruma Base( クルマベース )」 を「しぇあくる」 のプラットフォームとして提供すると共に、AI技術により業務用と私用の識別を行う技術を構築し、新たなカーシェアリングの形を創造していく。

 企業で利用されている社用車は、夜間や休日は稼働していない現状があり、多くの企業において稼働率と維持費の管理が課題となっている。一方、自動車の所有から利用へのシフトが進む中広がりを見せている従来型のカーシェアリングは、車両予約の利便性と車両を取りに行く手間に課題があるとされている。
 このような課題を解決する手段として、企業の社用車を従業員とシェアリングし、「業務利用」と「私的利用」に分けてクルマを有効活用することで、企業にとっては車両取得費用、維持費用の低減、従業員にとっては利便性の向上が見込める新しいサービスとして「しぇあくる」を企画、開発することとなった。

 これまでは、社用車を私用で利用することは、業務/私用の切り分けが困難であり、また従業員を特定することにも課題があることから、企業と従業員で1台のクルマをシェアすることは難しいとされていた。しかし、MaaS( モビリティ・アズ・ア・サービス )においても重要なインフラだと言われている「シェアリング化・サービス化」について、「C.A.S.E」の進展に伴って更なる拡大を推進すべく、クルマのサービス化に特化したプラットフォーム「Kuruma Base」を構築しているスマートバリューと、企業と従業員の双方が快適に社用車を共同使用できる仕組みを考案していたしぇあくる社との間で想いが重なり、これら両社の強みを組み合わせることにより、新たな価値が創造できると判断し、今回の取り組みに至った。

 スマートバリューはしぇあくる社の開発パートナーとして、「Kuruma Base」を活用した社用車のカーシェアリングに必要な各機能を提供すると共に、「業務利用」と「私的利用」の判定にAIを採用したアルゴリズムを提供し、「しぇあくる」のサービス化を支援する。

「Kuruma Base 」は、 シェアリングサービス事業者さまや盗難防止サービス事業者など、「クルマのサービス化」の事業を行っている事業者向けのプラットフォームを月額料金で提供するサービス。クルマに接続する専用端末、クラウド上の管理コンソール、利用者向けスマートフォンアプリ、運用サポートサービスで構成される。「クルマのサービス化」の事業を検討している事業者は、クルマを用意すれば安価且つスピーディーに事業を開始することができる。
※ 一部許認可等は事業者にて必要

「しぇあくる」の3つの特徴

1. クルマに関わる費用負担を低減
「しぇあくる」を利用することにより、「業務利用」と「私的利用」の切り分けを厳密に行い、企業側で発生しているクルマの負担費用を軽減することができる。また一方で、従業員側にとっては、マイカーの保有に必要なクルマの取得コスト、維持コストと比較して、安価な費用負担でクルマの利用が可能となる。

2. 福利厚生の一環として人材の定着率向上
 単身赴任での転勤に伴うクルマの調達や、都心部への転勤によるマイカーの手放しなどのニーズに対応することができ、負担軽減、利便性向上により従業員のエンゲージメント向上に繋がる。また、利用目的ごとにクルマを乗り換える必要がなくなるため、通勤途中の買い物など私用での利用がしやすくなり、企業の働き方改革に寄与する。

3. クルマに関わるリスク管理の強化
 しぇあくるの利用を通じて、借上車両に関する「業務利用」と「私的利用」を厳格に管理可能となるため、コンプライアンスを含む借上車両のリスク軽減を図ることができる。また、柔軟な車種選定などが可能になり、従業員のモチベーション向上、企業のブランディング戦略、対外的なPRに繋げることが可能になる。

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