Tech|テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. イベント
  3. 人とくるまのテクノロジー展2019
  4. ヴァレオ|Valeo

ヴァレオ:48Vで超小型モビリティを動かす

  • 2019/05/23
  • Motor Fan illustrated編集部
このエントリーをはてなブックマークに追加
48Vベルト駆動式電動アクスル

ヴァレオが4つの48Vソリューションを人とくるまのテクノロジー展に展示している。とてもユニークなひとつをご紹介しよう。

 48Vシステムの象徴的なデバイスとしてのBSG(ベルトスタータージェネレーター)を、駆動用モーターとしてそのまま使ってしまおうという提案である。見慣れたBSGにステーを介し、大径プーリを設置。幅広コグドベルトでそのプーリを回転させ、減速機を経てデフギヤを回転させる仕組みとしている。低コストでシンプルな電動化を実現する。
 プーリの径および減速機でギヤ比をコントロールすることが可能(9〜21:1)。最大出力12kW/定格出力7kWで、重量700kg程度の車両への搭載を想定する。ユニット重量は20kg以下。すでに量産を予定していて、登場は本年末だという。

48Vベルト駆動式電動アクスル

 P2ハイブリッドを想定したシステムも展示されていた。横置きトランスミッションに載せる構造としていて、メインシャフトからのトルクはサイレントチェーンによってモーター軸と接続している。もうひとつのチェーン経路はエアコンコンプレッサーの駆動用。軸方向の寸法は75mmに抑え、搭載性を高めている。最大トルク許容量は450Nm。

48V P2ハイブリッド車用モジュール
48V P2ハイブリッド車用モジュール

 さらに大きいクルマへの適用も想定するシステムも用意。最高出力19kW/定格出力12kWのモーターを減速機を介してデフギヤにトルクを伝える構造とする機械構成で、最大車重1200kg程度を視野に入れる。モーターは水冷式のPM型。重量は25kg程度としている。

48V 電動リアアクスル・ライト

おすすめのバックナンバー

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ