20年前と比較して年間約140万トンのCO2排出量の削減に貢献 NTN:自社商品の環境価値を「見える化」
- 2019/08/22
- Motor Fan illustrated編集部

NTNは、自社商品の環境貢献度を定量化し、各商品の環境価値を 「見える化」する取り組みを開始した。
本取り組みでは商品毎に環境効率を算出し、1997年当時の商品の環境効率と比較を行うことで、以降の新商品の環境ファクタ(環境貢献度)を導出している。具体的には、商品毎に導出した環境ファクタを5つのグレードに分類。自動車などの最終製品のエネルギー損失低減に寄与し、かつ1997年当時の性能と同じレベルの商品を「D-eco」と定め、それとの比較によって環境貢献度合いに応じた4段階のグレード(S-eco、A-eco、B-eco、C-eco)に分類している。
今年度は、NTNの売上高の約6割を占める自動車用ドライブシャフトとハブベアリングを対象として、環境貢献度を算出した。今後は、産業機械向けベアリングや自然エネルギー商品など、全商品に対象を拡大していく。
環境ファクタ=開発品の環境効率/ベンチマーク品(D-eco)の環境効率
環境効率=商品価値*/環境負荷*
* 商品価値についてはQFDの手法を用いて価値を数値化(最終製品でのCO2削減寄与を含む)、環境負荷については気候変動対策への貢献を評価する観点から、環境負荷を「材料採掘〜生産」で発生するCO2量として算出(日本自動車部品工業会のLCI算出ツールを活用)
NTNのドライブシャフトおよびハブベアリングの売上高は、環境貢献度が特に高い S〜C-ecoグレードの販売比率が年々高まっており、2018年度では全体の79%を占めた。2019年度はさらにその比率が増加し、S〜C-eco品が83%となる見込み。20年前の商品(D-eco)を供給し続けた場合と、現在の環境貢献度の高い商品が最終製品(自動車)に使用された現状を比較すると、CO2排出量の削減量は2018年度で約140万トン(ガソリン約60万リットル相当)となり、2019年度では約150万トンの効果を見込んでいる。

|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費が劇...
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形往復...

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に洗練...
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこそ光...
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4とリフ...
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計ってみた...
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chapter2...

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善手法...

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエンジン...

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えてくだ...

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレインだ...
3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! スーパーカブのエンジンが壊れない理由……のひとつ...

3分でわかる! マツダのSKYACTIV-X(スカイアクティブ-X)ってな...

スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッチ付...

ホンダCB1100の並列4気筒にはなぜV8のようなドロドロ感があるのか...

ホンダ・シビック タイプRの謎、4気筒なのになぜマフラーが3本?
