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〈AVL RACING〉スピーディにソリューションを提供するエンジニアリング企業 AVLレーシング「車両を速くするのが私たちの仕事です」 PR

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AVLレーシングはエンジニアリングを提供する。速く走るためにはなにをすればいいのか。チームやコンストラクターと一緒に考え、シミュレーションやテストを行ない、作る。的確な提案と精度の高さ、それにスピードが身上だ。

TEXT:世良耕太(KotaSERA)
PHOTO:AVL

https://bit.ly/AVL_RACING_JPN
 AVLはオーストリア・グラーツに本拠を置くエンジニアリング会社だ。本誌を手に取る層には、F1オーストリアGPの舞台、レッドブルリンクまでクルマで1時間ほどの距離と表現すればイメージしやすいだろうか。AVLの日本法人はエイヴィエルジャパン株式会社である。 AVLはエンジン、あるいはエンジンを含めた電動パワートレーンの技術開発を得意とする。設計、シミュレーション、テストなどを通じてソリューションを導き出し、それを世界中の完成車メーカーやサプライヤーに提供するのだ。 近年のトレンドとなっている自動運転やコネクティビティも守備範囲にある。

 エンドユーザーの目にAVLの文字が触れることはまずないが、完成車メーカーにとっては欠かせない存在であり、縁の下の力持ちである。実際、内燃機関の技術動向にアンテナを張っていると、かなりの頻度でAVLの論文を目にする。業界のスタンダードになっている技術が実は、AVL発ということもあり得る。そういう会社だ。

 そのAVLには、レーシング部門がある。その名もAVLRACINGだ。役割は自動車部門と似ている。やはり、AVLの名が表に出ることはない。業界を下支えしているのである。

「私たちはFIA(国際自動車連盟)などのレース統括機関と良好な関係を築いています」

 こう説明するのは、モータースポーツ部門を率いるミハエル・レスル氏だ。11月下旬に富士スピードウェイで日本のSUPER GT GT500とDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の交流戦が行なわれたが、そのタイミングに合わせて今季何度目かの来日を果たしたのだ。AVLが果たす役割については契約上明かすことはできないが、浅くない関係にあることは間違いない。

 F1世界選手権やWEC(世界耐久選手権)、フォーミュラE、WRC(世界ラリー選手権)など、多くのレースシリーズの統括機関とAVLの関係については補足が必要だろう。

「新しいレギュレーションが導入される場合、私たちAVLのようなインダストリアルパートナーに声が掛かり、ディスカッションの早い段階から参画するのです。レギュレーション策定に関してアイデアを求められたり、シミュレーションの手伝いをしたりします。また、新しいレギュレーションが導入された場合にどのような結果になるか、予測を示したりもします」

 レスル氏によれば、10年前はそうではなかったという。レギュレーションは「ドアの向こう」で決められ、ある日突然公開される。すると、その直後にチームからAVLに、「この課題に対するソリューションを明日までに欲しい」という調子で打診があるのだそう。(→次頁へつづく)

〈MAKE〉AVL-HPM(High Precision Manufacturing)

AVLレーシングの5つのセグメントのうち、比較的新しい事業分野がHPMである。シリンダーヘッド、クランクシャフト、カムシャフトなどのエンジン部品や、アップライトなどのシャシー部品を高精度に製造する。成形するだけでなく、熱処理やコーティングなどを行なって納品。カスタマーは組み付けるのみだ。レースの世界を知り尽くしているだけに、納期に理解があるのがウリ。製造拠点はドイツに置く。
AVLレーシングに所属するエンジニアは80名と小規模だが、世界中に散らばっており、必要に応じて親会社であるAVLの設備や専門知識を利用することが可能。だから、カスタマーの要求に全方位で対応できるし、対応がスピーディ。

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