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内燃機関超基礎講座 | 「エンジンのコスワース」を形作った歴代エンジン

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VJ (Ford Zetec-R)

コスワースといえばエンジンコンストラクター……というのはもはや昔の話。しかしわれわれにはビビッドに名門チューナーとしての記憶が刷り込まれている。
TEXT:世良耕太(SERA Kota)

SCA。コスワースが設計したヘッドが載った最初のエンジン(1964年)。排気量は997ccでF2に搭載した。1958年に創業したコスワースがチューンを手がけた最初のエンジンはフォード・アングリア用で「、アングリアの成功があってフォードはいくらかの金を出した」(テクニカルディレクター:ブルース・ウッド氏)
DFX。「コスワースが小さなチューナーから大きなマニュファクチャラーに転換するきっかけとなったのがDFV。DFXはそのアメリカンバージョン」(ウッド)。2.65ℓV8ターボ。インジェクターが吸気管に対して上向きに取りつけられているのは気化霧化を促進するため。1975年。
XB。インディカー専用ユニット。初レースは1992年。バンク角は80度。1995年にJ.ビルヌーブがチャンピオンを獲得。ワークス待遇だったニューマンハースのエンジンはノーザンプトンでリビルドされたが、カスタマー向けはカリフォルニア州トーランスの拠点でリビルドされた。
XF。「コスワースにとって2番目に成功したエンジン。ホンダやトヨタと争いつつ優位性を示したのもいい思い出だ。2003年にIRLのスペックエンジンになった。トータルで8年間使ったが、失敗は2%しかなかった」(ウッド)。ピークパワーは950bhpに達した。
YB。当初自然吸気として開発されたYAA(2.0ℓ直4)をターボ化したのがYB系のひとつであるYBB(1984年)。フォード・シエラに積まれた。コスワース初のロードカーエンジンで 「このクルマのおかげで、うちの母もコスワースが何をしている会社なのか理解してくれた」とウッド氏。
YC。「コスワースが国際的な会社になったのは、フォード・シエラに積んだエンジンのおかげ」とウッド氏は語る。フォード・フォーカスWRC向けに1999年末から開発が始まったのが、2.0ℓ直4ターボのYC。Zetec-Mとも呼ばれたが、その発展形が2002年のDuratec-Rとなる。
TJ。90度3.0ℓV8。ジャガー・レーシングR4が搭載。「F1の異常性を象徴するエンジンだ。なにしろ、燃料レールだけで5000ポンドもした」。当時のインジェクターは単純なコーン形状でしか噴射できなかったので、吸気ポートごとにインジェクターをあてがった。
VJ。コスワースが設計した第2世代の3.0ℓV10(1998年)。 バンク角は72度、重量は120kgだった。社内呼称は「VJ」だが、一般には「フォード・ゼテックR」として知られる。TJでバレル式スロットルに切り換えるが、VJはバタフライ式スロットルを備える。
KF。DTM/ITCに参戦したオペル・カリブラのために専用設計された2.5ℓV6エンジン(約500bhpを発生)。バンク角は60度。投入初年度の1996年に圧倒的な強さでチャンピオンを獲得するが、この年限りでオペルが撤退したため、1シーズンだけしか使われなかった。
GK。アプリリアと共同開発した1ℓ直列3気筒4ストロークエンジンで、2002年に投入。シリンダーヘッドのアーキテクチャーや、モトGP初となるニューマチックバルブの技術は、F1エンジンで用いていた技術を転用したもの。「3気筒のF1エンジンと言っていい」とウッド氏。

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