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GM、LGエナジーソリューション:米国2カ所目の「アルティウム」バッテリーセル製造工場に23億ドル超を投資

  • 2021/04/27
  • Motor Fan illustrated編集部
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ゼネラルモーターズ(GM)は、LGエナジーソリューションとの合弁会社であるUltium Cells LLCが、23億ドル超を投資して、テネシー州スプリングヒルに米国で2カ所目の「アルティウム」バッテリーセル製造工場を建設すると発表した。

 新工場はGMの所有地に建設、約1300人の新規雇用を創出する見込み。約280万平方フィートの施設は、間もなく着工され、2023年中に操業を開始する予定。稼働後は、GMのスプリングヒル組立工場へバッテリーセルを供給する。

 GMの会長兼CEOメアリー・バーラ氏は「合弁事業パートナーであるLGエナジーソリューションの協力により、米国国内で2カ所目となる『アルティウム』バッテリーセル工場が新たに加わることは、全車電動化の未来への移行におけるもう一つの大きなステップです。テネシー州の支援がスプリングヒルへの投資を可能にした重要なファクターとなりました。我々がEV生産を支援するための製造拠点の転換を進める上でこのような支援は極めて重要です」と述べている。

 LGエナジーソリューションの社長兼CEOのキム・ジョンヒョン氏は「GMとのパートナーシップを通じて、テネシー州は電気自動車(EV)とバッテリー生産の新たな重要拠点になるでしょう。これにより我々は、研究、製品開発、生産から原材料の調達に至るまですべてを可能にする、米国を拠点とした堅固で安定したサプライチェーンを構築することができます。重要なのは、今回の提携が単なるパートナーシップを超えて、二酸化炭素排出量を削減し、EVの普及促進に貢献する決定的な瞬間になると確信できることです」と述べている。

 最先鋭のスプリングヒル工場は最先端の効率的なバッテリーセル製造工程を採用、技術や素材の進歩にも極めて柔軟に対応する。

 バッテリー事業において30年の歴史を持つLGエナジーソリューションは、一貫した大規模投資を行うことで、十分な安定性、信頼性、製造経験を蓄積し、独自の最先端技術を開発してきた。2000年代初めに米国に最初の研究施設を設立、2010年にはミシガン州ホランドに米国で同社初となるバッテリー工場を建設している。

 GMが独自に開発した「アルティウム」バッテリーテクノロジーは、手頃な交通手段、あるいは高級車、作業用トラック、商用トラック、高性能車両といった、市場のほぼすべてのEV顧客に対応するためのGMの競争戦略の核となる。

「アルティウム」バッテリーは、バッテリーパック内に大容量のパウチ型セルを垂直または水平に積み重ねることができる、画期的な方式を採用。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じてバッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化できる。容量は50~200kWhで、航続距離はフル充電で最大450マイル以上、0~60mph加速を3秒以内と想定している(GM測定値)。

「アルティウム」バッテリーを搭載する将来のGMのEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計。ほとんどの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備え、GMのピックアップトラック向けプラットフォームは800Vのバッテリーパックで350kWの急速充電機能を備えている。

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