トヨタ紡織:ライドアトラクション用バス車両「MOOX on FCバス」で新しい移動体験の実証実験(車室空間体験実証)に参画

トヨタ紡織は、2月10日(木)から16日(水)まで愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)にて行われる、新しい移動体験の実証実験(車室空間体験実証)に参画する。

この実証実験は、愛知県による自動運転社会実装事業と併催で行い、トヨタ自動車・NTTドコモ・JTBと共同で実施される。トヨタ紡織は公園内を周遊しながら、走行位置に合わせた情報提供やエンターテイメント体験ができるコンセプト空間を開発し、FCバスに搭載。ライドアトラクション用バス車両「MOOX(ムークス)on FCバス※1」(以下、体験車両)として実証実験が行われる。実証実験では将来のメタバース(バーチャル空間)への活用も想定し、体験車両に立体音響やAR技術等を搭載して、同時に複数の乗員が双方向型のバーチャルコンテンツの体験をすることが可能。

※1 「MOOX」はMOBILEとBOXを合わせ、移動時間を自在に活用できる個室を意味する造語。トヨタ自動車が開発したFC(燃料電池)バスに移動サービス体験用の車室空間を搭載。燃料電池によりゼロエミッションであるだけでなく、発電した電力で、車両走行及び体験システムを稼働する。

「MOON on FCバス」について

 燃料電池バス FCコースター(手動運転)に室内アイテムを搭載。乗車定員6名。

【主な搭載アイテム】
・透明ディスプレイ、立体音響システムなど五感刺激デバイスを活用したバーチャルツアー体験
・顔認証システムとパーソナルサウンドゾーンスピーカーを活用した、乗客の属性に合わせたパーソナル視聴システム
・シートに空気清浄機能のデバイスとイルミネーション
・非接触乗員モニタリング

搭載アイテム詳細

■透明ディスプレイ、立体音響システムなど五感刺激デバイスを活用したバーチャルツアー体験
移動中のゲーム・ライブ鑑賞などのエンターテインメント体験を提供。
車両の位置情報、乗客の視線、深度センサー※2から推定したジェスチャー(動作)と連動したAR(拡張現実)映像コンテンツを車両のウィンドウに搭載した透明ディスプレイに表示し、移動しながら、双方向のバーチャルコンテンツ体験を提供。
またARコンテンツと連動した立体音響システム、座席に搭載した振動デバイスでコンテンツをより楽しめる。

※2 人やモノなどの対象物の形状を立体としてとらえることができるセンサー

■顔認証システムとパーソナルサウンドゾーンスピーカーを活用した、乗客の属性に合わせたパーソナル視聴システム
顔認証システムを活用し、乗客の各属性(世代など)を取得。
シートのヘッドレストに搭載されたパーソナルサウンドゾーンスピーカーにより、パーソナルな視聴ができる。乗客の属性にあわせて、動画視聴ができ、多人数でも、個人でも移動中にさまざまなコンテンツを楽しむことができる。

■シートに空気清浄機能のデバイスとイルミネーション
シートに座席に空気清浄機能デバイスを搭載し、座席毎に常にクリーンな空間を提供。またシートにイルミネーションを装飾し、コンテンツと連動して発光することで、効果的な演出を行う。

実証実験・展示概要(参考)

1.実施日程 :2022年2月10日(木)~16日(水)
2.実施場所 :愛・地球博記念公園 
3.使用ルート:西エントランス広場北を起点として、1周約2.2㎞を周回
4.実証試乗者:2月10日(木)愛知県知事・報道機関
※報道公開概要や試乗など詳細事項については、愛知県のニュースリリースより。

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