マグネスケールでは、ピコメートル・レベルの分解能を持つエンコーダであるレーザスケールおよび工作機械に搭載するマグネスケールをはじめとした計測機器の開発・製造・販売をしている。レーザスケールの主な市場である半導体製造・検査装置では、集積度アップのため、更なる微細化や三次元化への重ね合わせ精度の必要性から、スケールの高精度要求が更に高まり、需要も年々拡大している。脱炭素社会に向けた発電タービンの高精度化にもレーザスケールが貢献しており、マグネスケールの計測機器に用いる半導体レーザの必要数量は2025年には年間10万個と予測している。
そこで、需要が増加する将来に向けて、また高精度化の要求に応えるため、計測用半導体レーザの自社開発および内製化に踏み切ることを決定した。2024年の操業を目指し、伊勢原事業所内に半導体レーザの開発・試作・製造を行うための施設を建設する。
また、マグネスケールでの計測用半導体レーザの開発・製造の知見を、将来的に同社の金属積層造形機やレーザ加工機に搭載する加工用高出力半導体レーザの開発・製造に展開させることを検討している。
■新設工場の概要 所在地 :神奈川県伊勢原市鈴川 マグネスケール 伊勢原事業所内 建築面積 :450 ㎡ 延床面積 :918 ㎡ 操業開始 :2023年6月建物完成、 2024年1月操業開始 総投資額 :約30億円