FDK:車載アクセサリ市場向け、長寿命ニッケル水素電池(AAサイズ)を開発 ~ 高耐久性の新規材料採用により、長寿命電池を必要とするニーズに対応する

ニッケル水素電池「HR-AAUTEWM」
FDKは、同社製ニッケル水素電池である「HR-AAUTEWM」を製品ラインアップに新たに加え、2022年6月から量産出荷を開始する。

FDKは1991年から31年間、家電・セキュリティ・医療・車載アクセサリなど様々な用途向けに、「幅広い温度範囲で使用できる」「充電して繰り返し使用でき環境にやさしい」「リサイクル性が高い(使用済みニッケル水素電池はニッケルやコバルトなどを分離精製、再利用されるため)」「安全性が高い(電解液が水溶性)」といった特長を有するニッケル水素電池を製造・販売している。

昨今、多様化する車載アクセサリ機器の主電源や電源バックアップ用途において、安全かつ幅広い温度範囲で使用可能な電池の必要性が高まったことにより、2021年7月に放電温度特性に特化した「HR-AAUTEW」の量産出荷が開始された。

一方、電池性能に対するもう一つの大きなニーズとして、長寿命に特化した電池の要望も増加している。このニーズに対応するため、車載アクセサリ機器用途の標準性能モデル「HR-AAUTE」をベースに高耐久化した新規材料(水酸化ニッケル、水素吸蔵合金、電解液など)を採用することにより、寿命特性を向上させたニッケル水素電池「HR-AAUTEWM」を開発した。その結果、標準性能モデル「HR-AAUTE」と比較して約50%増の長寿命化を実現(*1)した。この長寿命化により、電池交換頻度を少なくできることから、顧客の利便性が高まる。

本製品は2022年6月から量産出荷を開始する。車載アクセサリ機器用途のラインアップ充実により、顧客の使用条件に適したニッケル水素電池を提供する。

FDK製ニッケル水素電池は、IATF16949認証を取得した高崎工場(群馬県高崎市)で生産する。また、環境面については、RoHS指令・電池指令(2006/66/EC)などの環境法令に準拠している。

<製品仕様>
JIS規格に準拠した名称 : HR15/51
公称電圧 : 1.2 V
公称容量 : 1100 mAh
定格容量 : 1000 mAh(*2)
寸法・質量 : 外径14.2mm、総高50.0mm、約27g(*3)
用途例 : eCall、トラッキング、カーアラーム、ドライブレコーダー、その他車載アクセサリ機器

*1: FDK推奨の間欠充電条件で使用した場合。顧客の使用条件により寿命は異なる。
*2: 単電池を100mAで16時間充電した後、200mAで終止電圧1.00Vまで放電した時の最小容量
*3: 熱収縮チューブを含む

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