AGC:AGC製Low-Eコート付き調光パノラマルーフがLEXUS初のBEV専用モデル「RZ」に採用

AGCが開発したLow-Eコート付き調光パノラマルーフが、2022年後半にトヨタ自動車から発売されるBEV*1専用モデル LEXUS RZに採用された。高い遮熱・断熱性能を持つLow-Eガラス*2の使用により、パノラマルーフの開放的な車内環境と、快適な車内温度を両立させるとともに、サンシェードを廃止することによる車体の軽量化にも貢献している。

従来のパノラマルーフは、光を取り込み開放的な車内空間を実現する一方、日射熱や外気の影響を受けやすいことから、車内を快適に保つためにサンシェードを必要とし、暑さ寒さの問題から開放感を満喫できない課題があった。

今般AGCが開発した車載用特殊Low-Eコート技術は、高い品質と先進性を追求するLEXUSブランドに要求される信頼性評価をクリアし、今までにない遮熱・断熱性能を実現することで、課題だった夏の暑さ・冬の寒さが大きく抑制された。またシェードレス設定を可能にすることにより、車体の軽量化やヘッドクリアランス(座席に座った際の頭頂部から天井までの距離)の確保にも寄与している。

さらに、瞬時に透過光を制御し車内の光環境を調整可能な調光タイプも用意し、新時代のLEXUSに新しい楽しさ、快適さ、体験価値を提供する。

*1 BEV:Battery Electric Vehicle(電気自動車)の略称
*2 Low-Eガラス:Low emissivity (低放射) ガラスの略称。特殊な金属膜をコートすることで放射による伝熱が抑えられ、遮熱・断熱性能が高いガラス

技術説明

<車載用特殊Low-Eコート>

*3 AGC測定値であり、保証値ではない。

<調光ガラスWONDERLITE Dx>
2枚のガラスの間に挟み込んだフィルム中の特殊材料の分散⇔配向を電圧でコントロールすることで、調光モード⇔透過モードを瞬時に切り替えられる。

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