山梨県:世界初の電界結合方式EVワイヤレス走行中給電の実証実験開始、5月25日、東京・永田町で事業発表及び関係5者による協定を締結

山梨県、甲斐市、日本航空学園、富士山の銘水及び富士ウェーブの5者は、世界初の電界結合方式によるEVワイヤレス走行中給電の本格的な実証実験の事業を県内にて開始する。事業の開始に際し、5月25日、東京 ・永田町「全国町村会館ホール」において、関係5者による事業発表及び協定式が執り行われた。

ワイヤレスによる電力伝送技術は日常生活の未来を創造する可能性を秘めている。環境面から注目されているEVをはじめ、家電・住宅やロボット分野への応用も期待されている。山梨県では、2021年2月、EVワイヤレス走行中給電で卓越した研究者を擁する富士ウェーブが県内に設立されたことを契機にこの技術に着目し、同年11月には豊橋技術科学大学を含めた連携協定を締結するなどの取組を進めてきた。

富士ウェーブが研究を進めるEVワイヤレス走行中給電は、「安全面」「省エネ面」「コスト面」に優れる「電界結合方式」という技術方式であり、EVワイヤレス走行中給電に最も適している方式と期待されている。

電界結合方式による送電技術について

コンデンサと同じ原理で、物理的距離の離れた2対の金属平板の間で電力送電する方式 。

世界初の電界結合方式EVワイヤレス走行中給電の本格的な実証実験

5者協定による実証実験は、日本航空学園敷地内に全長500メートルのテストコースをつくり、走行中のEVにワイヤレス給電を行うというものである。 電界結合方式による大規模な実証実験は世界初の取り組み。山梨県では、この実証実験の円滑な実施に向け、県内外の関係機関との連携体制の構築を進める。また、社会実装における規制緩和などの制度的課題の解決に向けた支援が実施される。

山梨県は、今回のワイヤレス電力伝送技術の実証実験への支援を皮切りに、今後、 脱炭素社会に向けて産学官連携により様々な取組を強化していく。

実証実験の概要

1.実施期間:2022 年6 月~2026 年12 月
2.実施場所:日本航空学園 山梨キャンパス(甲斐市宇津谷445 番)
3.関係機関:

4.主な実証実験3項目:

並行して取り組まれる事業

今回の5者連携協定においては、上記、『ワイヤレスEV実証実験』だけではなく、日本航空学園敷地内において、並行して以下ふたつの事業も行われる。
『ワイヤレス給電家電開発&生産事業』
『ワイヤレスハウス開発事業』
これら3事業は、将来のワイヤレス技術を活かした次世代型都市構想にも通じる画期的な取り組みだと考えられている。

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