BMWグループがアジア生産拠点を拡大。ベトナム現地THACO社と提携し現地生産を開始。高品質な人気モデルを市場に現地投入

BMWグループは、BMW車両のベトナムでの現地生産に向けてチュオン・ハイ・オート社(THACO)と提携、現地ベトナム・クアンナム省チューライに生産拠点を構え、現地生産を開始したことを発表した。今回の提携により、アジアにおけるBMWグループの自動車生産ネットワークは、インドとタイのBMWグループ工場、中国の合弁工場、マレーシア、インドネシア、そして今回のベトナムの提携工場に拡大されることになる。

今回の、BMWグループとTHACO(ベトナム)との提携は、BMWグループがアジア太平洋地域における拠点を強化するうえで重要な役目を果たしている。この決定によって、BMWグループ生産ネットワーク、サプライ・チェーン・マネジメント部は、「BMWグループは再び、市場動向に沿った戦略的生産の原則を適用する」という指標を示しており、すべての大陸と市場でバランスの取れた成長を目指すとしている。今回のベトナム工場の稼働は、急成長する新興国を中心にさらなる市場ニーズ拡大を目指すための重要な役目を担っている。

BMWグループは、ベトナムでブランドを再出発させるために、BMW車の正規輸入代理店としてTHACOを迎え入れたのが約5年前のこと。それから、BMWグループはTHACOのチームと強い関係を築きあげてきた。ベトナム市場には長期的な市場成長の可能性があると見込まれており、BMW 3シリーズ、BMW 5シリーズ、BMW X3、BMW X5といった、現地生産されるブランドの人気モデルが高品質で現地提供される予定となっている。

現在、BMWグループの生産ネットワークは世界中で合計30ヶ所以上にも及んでいる。これらはBMWグループの工場と、中国の合弁会社BMWブリリアンス・オートモーティブの車両工場とパワートレイン工場で構成されている。また、パートナー工場や委託生産も含まれており、生産システム全体で標準化された工程と構造により一貫した高品質を実現。BMWグループ製品の高度なカスタマイズが実現されている。品質、安全性、サステナビリティの基準は、世界中のBMWグループの生産ネットワークを通じて、すべての工場から円滑に提供される。いまや、サステイナビリティは、BMWグループの生産における重要な側面のひとつとなっているのだ。

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