ZF、小型商用車向け電動ドライブ「CeTrax lite」の量産を開始。いすゞ「ELF EV」に初搭載

・ZFは電動セントラルドライブ「CeTrax lite」をドイツのフリードリヒスハーフェンにある同社の組立ラインにてロールアウトしたことを発表した。花盆ニュートラル実現に向けて、都市部の小型商用車用ソリューションとしてOEMの多彩なオーダーに対応できる。この電動パワートレーンは、いすゞ自動車の「ELF EV」に初搭載される。

高効率セントラルドライブ「CeTrax lite」

ZFの商用車ソリューションズ(CVS)事業部は、新しい電動セントラルドライブ「CeTrax lite」が量産に入ったことを発表した。新しいドライブラインはZFの乗用車用ドライブ開発・製造のシナジーが活かされており、小型商用車に適応している。高度に統合された電動ドライブとして設計された「CeTrax lite」は、世界中のメーカーの高効率ドライブに貢献し、特に排出ガスゼロを求める都市部や「ラストマイル」輸送をサポート。この技術はすでにアジアとアメリカにて受注を集めている。生産はフリードリヒスハーフェンで開始され、乗用車技術から生まれたグループのコンピテンスが活かされてている。

ZFの「CeTrax lite」テクノロジーは、小型商用車のニーズをサポートするスマートな「ターンキー」ソリューションを提供し、従来の液体燃料車のアーキテクチャーだけでなく、メーカーの電動化戦略もサポートしている。自社開発のコンポーネントを活用し、フリードリヒスハーフェンのテストベンチを共有するなど、より幅広いeMobilityシステムのシナジーが実現される。

CeTrax Liteを搭載する、いすゞELF EV

最大7.5tの小型商用車用に設計された「CeTrax lite」は、150kWのピーク性能と1500Nmのトルクを発揮。「CeTrax lite」の最適化されたコンパクト設計は、電気部品やバッテリーのスペース最大化にも貢献する。このモジュールは完全に統合されたシステムで、電動モーター、1速トランスミッションステージ、パワーエレクトロニクスを収容している。柔軟性の向上に加えて、約120kgの軽量設計が実現されている。

最初の顧客はいすゞで、同社の「ELF EV」にこのドライブが初搭載される予定。

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