目次
背景
国内の BtoC 向け EC の市場規模が拡大の一途にある中、小口配送需要が急増し、物流業界は 2024年問題に代表されるように、人手不足や働き方改革といった課題を抱えており、物流の効率化は国家の最重要政策の1つに位置づけられている。
もう一方で、グローバルでの課題としてカーボンニュートラルへの対応も関心が高まる中、国内における CO₂排出量の約2割を占める運輸交通分野で4割がトラック車両による排出と言われており、物流の効率化は業界課題の実現だけでなく地球規模での課題解決にも大きく影響している。
協業の概要
矢崎エナジーシステムは長年、トラックなど商用車向けデジタルタコグラフやドライブレコーダーのトップシェアメーカーとして、運輸業界の運行管理や動態管理、勤怠管理を通して運行や車両の可視化に挑戦している。
NEC通信システムは、モビリティや産業DXを通じたソリューション事業を推進する中で、3Dセンサを活用した「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」の開発に挑戦し実現した。両社の持つ技術やサービスを連携させることで、まずは、物流(貨物)の積載状況の実態を可視化、把握することから開始し、最終的には効率化を実現するためのシステムやサービスの構築を考えている。
今後について
本年度より、両社にて倉庫業界の市場に対して「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」の提供を進めていく。また、2025年に向けて矢崎製デジタルタコグラフと「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」の連動サービスの市場投入を目指す。
なお、5月24日から26日にかけてパシフィコ横浜にて開催される「人とくるまのテクノロジー展2023YOKOHAMA」の矢崎総業出展ブースにおいて、「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」を展示する予定。