フォルクスワーゲン、米国で初の自律走行テストプログラムをテキサス州で開始

自律走行テスト車両「ID.Buzz」
米国フォルクスワーゲン(VWGoA)は、2023年7月よりオースティンで初の自律走行車テストプログラムを開始することを発表した。同社はこのプログラムを 10台のオール電動IDでスタートさせる。今後3年間で、VWGoAはオースティンでのテスト車両を増やし、さらに少なくともアメリカの4つの都市にテスト事業を順次拡大していく計画だ。

自律走行車のテストフリート展開へ

米国におけるVWGoAのテストプログラムの開始は、フォルクスワーゲングループのグローバルな自律走行車の研究開発をさらに推し進めるものである。VWGoAは、米国における戦略と事業展開を主導し、自律走行車プログラムの展開をサポートするため、フォルクスワーゲンADMT, LLC1という子会社を設立し、カリフォルニア州ベルモントとテキサス州オースティンにチームを置いている。同社は、アルゴAIで働いたチームメンバーも雇用する予定としている。

テスト車両については、VWGoAは自律走行(AD)技術と、IDを活用する計画としている。将来的には、VWGoAは特別に設計されたID. BuzzのAD車両を、車両管理や遠隔誘導ソリューションを含む包括的なサービスとして、モビリティおよび輸送分野の他の大手企業に提供し、長期的なパートナーシップを確立することを目指している。

VWGoAは、オースティンではID.Buzz ADのテスト車両を使用し、多様な走行シナリオにおける走行距離を通じてデータを収集する。最初のSAE L4 ID. Buzzの各車両には、世界的なフォルクスワーゲン・グループがモービルアイ社と提携して開発された自律走行技術プラットフォームが搭載されており、カメラ、レーダー、ライダー技術が搭載されている。この初期テスト段階では、すべての車両に常に人間のドライバーを監督するスタッフを配置。VWGoAは、この最初の試験運用を通じて投資を積み重ね、2026年までにオースティンでの自律走行車の商業的発売を見込んでいる。

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