自動車業界で燃費効率とCO2排出量の削減を求める動きの中で、シェフラーなど4社は、3気筒エンジンのローリング気筒休止(RCDA)という技術を開発。通常の4ストロークに、4つの休止行程を加えることで、「8ストローク」を実現し、燃費向上を試みた。
その基礎となったのは、1.0ℓの3気筒1.0 EcoBoostエンジンで、このエンジンに油圧式の連続可変バルブ機構UniAirとスイッチャブルローラーロッカー機構を追加した。
しかし、その後の環境規制の厳格化と電動化の進行により、この「8ストローク」エンジンの本来の目標であったCO2削減への効果は限定的となる。必要なCO2削減率が2〜3割となる中で、3気筒8ストロークエンジンの燃費削減効果は5%強から9%弱程度に留まったからだ。