2023年3月にテスラがレアアースフリーの次世代パワートレインを発表したことは、業界に多大な影響を与えている。この決断は、生産コストを大幅に削減し、テスラ車の販売価格が低下する可能性を示唆している。特に、レアアースの主要供給国である中国にとっては大きな打撃となる。
テスラの新しいパワートレイン「イー・アクスル」は、モーター、インバーター、減速機が一体化したもので、レアアースを使用しない永久磁石式モーターを採用。これにより、コストは1,000ドル以下に抑えられる見込みである。さらに、炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の使用量も75%減少する。
レアアースの供給は、中国が独占状態に近く、価格変動も予測不能である。この依存関係が解消されることで、健全な産業競争が期待される。
詳細はこちらから→テスラの選択。脱レアアースで生産国・供給国に与える影響は?