BMWは燃料電池車(FCEV)の量産に向けて日本での実証実験を開始した。iX5ハイドロジェンというモデルで、これは現行のX5をベースに開発され、世界各地での実証データをフィードバックする計画である。日本では3台が導入され、年末までにはメディアや研究機関向けの試乗プログラムが展開される。
BMWは脱炭素化を目指し、電気自動車(BEV)だけでなく、幅広いドライブトレイン技術を採用している。燃料電池技術は特に長距離輸送や重負荷がかかる大型車両に適しており、電力を直接使用するよりも水素の利用が適している場合がある。また、水素は再生可能エネルギーから生成されることが多く、エネルギーの保存と輸送の課題を解決する手段とされている。
FCEVのiX5ハイドロジェンは、トヨタとの共同開発による技術が利用されており、燃料電池セルはトヨタ製である。このプロジェクトは、ユーザーのニーズに応じてBEVとFCEVの間で適切な選択を提供することを目的としている。充電と充填のインフラも並行して整備され、ヨーロッパでは2030年までに水素ステーションを大幅に増やす計画である。
詳細を読む→BMW流マルチパスウェイ:日本でFCEV実証実験を開始