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KUHL“33R-SS Ver.2”エアロとカスタムペイントで勝負
脱定番を貫くコンプリートスタイル
そのキャラクター性から、どうしても機能最優先のメイキングに傾倒しがちなZC33S型スイスポ。そんな大きな流れに逆らうかのようなカスタム仕様の登場だ。メイキングを手掛けたのは“クールレーシング”。
エクステリアは、東京オートサロン2020でデビューしたZC33Sコンプリート“33R-SS Ver.2”でフル武装。フロントセクションにはフロントディフューザーとグリル、フォグガーニッシュ、アイラインをセット。メリハリがあり、奥行き感を持たせるデザインはスポーティな印象を高めてくれる。
純正のサイドステップに追加するサイドディフューザーは、前後を立ち上がらせることでデザイン性をアップ。のっぺりとしたサイドビューに抑揚のあるアクセントを加えている。
リアは4本出しマフラー用のハーフスポイラーやフローティングディフューザーをセット。特に吊り下げ式のディフューザーはデザイン上のアクセントとしても有効で、迫力のあるダイナミックフォルムを作り出している。
翼端板に巻き込んだデザイン性をプラスしたリヤウイングは、スポーティな装いの中に遊び心を取り入れたフォルム。クールレーシングとしては初となるFRPステーを採用しているのも特徴だ。
コンパクトなボディながら、115φの大口径テールエンドを採用するオリジナルマフラーも人気のアイテム。サウンドとトルク&レスポンスアップに拘ったレイアウトは、チューニングパーツとしても有効なアイテムだ。
ホイールにはオリジナルのヴェルズデザインKCV-04をセット。サイズにも拘り、スイスポとしては異例の18×8.5J+10の深リムを組み合わせるため、アクスルの30ミリナロー化といったメニューも投入完了。もちろん、これら全て公認を取得している。
理想のローフォルムを実現するため、サスペンションはエアフォース・スーパーパフォーマンスキットをセット。車種別のボルトオンユニットのため無加工で取り付けられ、車検も安心のアイテムというわけだ。
ボディペイントは、毎年のオートサロン会場を賑わすローハン井澤氏が担当。発色の良いオリジナルキャンディ塗料を使いながらグラインダータトゥを全身に施して、カスタムイメージを強調してくれる。
ちなみにこの仕様は決してワンオフスペシャルなどではなく、車両込みのコンプリートカーとしてはもちろん、全てのパーツが市販されている。そのため、すでにZC33Sを所有しているオーナーもこのスタイルを再現することが可能だ。
エアロパーツメーカーとして、さらにはコンプリートカーの販売からカスタムのサポートまでこなすクールレーシング。これからも最新のスイスポカスタム情報発信源として、業界を盛り上げていってくれるはずだ。
●取材協力:クールレーシング 愛知県名古屋市緑区大根山2-503 TEL:052-693-9805
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クールレーシング
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