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430馬力の13Bエンジンを搭載するオープンロータリー!
FD3Sメーター移植でシートに座った雰囲気も完全にセブン!?
マツダ車とロータリーエンジンを得意とするチューニングショップ“オートクラフト京都”が、遊び心で製作した刺激的な初代ロードスターの登場だ。
ベースはNA6CEだが、心臓部は1.6LのB6エンジンではなく13B-REWの姿が…。そう、このチューンドはサーキットで振り回せるオープンロータリーをコンセプトに生まれた魔改造ロードスターなのである。
13Bエンジン本体はサイドポート拡大加工を施した上で、ウエストゲート式のTD07-25Gタービンをセット。パワーは430psに留めているが、軽量ボディにオーバー400馬力の組み合わせは、強烈の一言。オートクラフト白髭代表の言葉を借りるなら「飛ぶように加速していく」そうだ。
エンジンルームのスペースが少なくてターボレイアウトは相当苦労したそうだが、最終的にメンテナンス性とアピール度の観点からエンジン前方にマウントした。
エキゾーストマフラーはワンオフだが、意図的に中間パイプに絞り込みを入れて出力を抑える方向で設計。この加工によってピークパワーは下がったものの、逆に低速域のトルクが増大して扱いやすくなったとのこと。
駆動系はキャパシティが狭いため、ミッションをFD3S用、デフをFC3S用にそれぞれ変更して強烈なロータリーパワーを100パーセント生かせるように改造。なお、デフの移植はドライブシャフトのスプライン合わせなど大加工が必要だったそうだ。
足回りはクスコのコンプ2車高調を軸にセットアップ。ブレーキはNA8Cのキャリパー&ローターを移植して強化している。
インテリアのメイキングも注目だ。コクピット周りがFD3Sっぽい…と思ったら、なんとロードスターのダッシュボードにFD3Sの純正メーターパネル一式が綺麗に移植されているではないか! 実はこれ、ECU(パワーFC)をFD3S用に変更したことでロードスターのメーターが動かせなくなったことへの対策だったりする。違和感を感じさせない自然な仕上がりは、見事としか言いようがない。
パワーがパワーだけにロールケージもしっかりと装備する。この他、各部にオートクラフト独自の補強が敢行され、ボディ剛性を高めている。
サーキットからストリートまで楽しめる魅力的なスーパーチューンド。この状態でちゃんと公認を取得した完全合法スペックだということを、最後に付け加えておこう。
●取材協力:オートクラフト京都 京都府京田辺市大住大峯1-7 TEL:0774-64-6466
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