目次
各部をシルビア化して現代のスポーツカーに負けない快適性をゲット!
コンサルトポートも使える安心感
1972年(昭和47年)にデビューし、ラグジュアリーセダンとして幅広い年齢層から人気を集めた2代目ローレル(C130系)、通称ブタケツ。とくに、セカンドユーザーである若年世代には街道レーサー的なカスタムベースとして、2ドア車の人気が高かった。今で例えるならば、走り系のVIP仕様といった雰囲気だろうか。
その人気のひとつが、リヤのタイヤハウスが大きく極太タイヤを収めることができたこと。また、リヤサスがセミトレーリング式のため車高を落とすと大きくネガティブキャンバーが付くことから、ケンメリ(GC110)と並んで“ハの字シャコタン”などという言葉を生み出したクルマでもある。
そんなローレルをベースにしたネオ旧車チューンドが今回のターゲットだ。元々NAの6気筒エンジン(L26)を搭載していたボディだが、S14シルビア用のSR20DETにスイッチ。エンジン本体はノーマルだが、S15タービン仕様でストレスのないパワーフィールを作り出している。ミッションもシルビア用だ。
燃料ラインはリターンまで引き直すことで、ターボ車に必要な容量を確保。燃料ポンプはインタンク式に加工している。
マフラーは、当時のチューニングを彷彿とさせるデュアル出し。サイレンサーの前には音量抑制を目的にアペックスECVバルブを仕込むなど、ストリートへの配慮も盛り込まれている。
なお、このクルマを製作する際に、パワートレインのリフレッシュと同時にどうしても導入したかったのがパワステ。そのため、フロントメンバーやステアリングラックはシルビア用に変更している。
エンジン&ミッション同様に、フロントのサスペンション&アーム類もS13/S14シルビア用のミックスに変更。ブレーキキャリパーはR32スカイライン用で、15インチホイールに対応させたパーツセレクトとなっている。
室内はノーマル然とした仕上がりだ。インパネにはアペックスの大径タコメーターをセンターに配置している。
各部にシルビア用のパーツを投入してパフォーマンスアップを図っているが、ハーネスまで完全にシルビア化して自己診断用のコンサルトポートまで使えるようにしているというから驚かされる。今時のスポーツカーと同レベルの快適性を手にしたローレル、魅力的すぎる!
記事が選択されていません 記事が選択されていません