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アメリカ帰りの過激なモンスターが吠える
アメリカンV8が似合うドラッグスペシャルなターボ仕様!!
一言で邪道チューン。ダットサン280Z(S30)に5代目コルベットなどに搭載されたLS1型5.7LのV8 OHVを積み込むなど、やはり掟破りという他にないだろう。
“ロッキーオート”が面白半分でアメリカから逆輸入したチューンドであるため、メイキングを手掛けたビルダー等は不明だが、大型トラック用タービンを軸にしたターボチューニングで約700psを発揮するというからハンパではない。
細部を見ていく。ミッションはトルコンタイプ(遊星ギヤ)の2ペダルマニュアル方式を採用。実際にはシフトセレクターをドライバーが動かす仕組みで、アメリカのドラッグチューンでは定番のシステムだ。
エキゾーストマフラーは、アメリカ産らしく右フロントタイヤ前で開放されるフルストレート構造のサイド出しだ。
コクピットはオリジナルの雰囲気を尊重したメイキングとなる。メーター類は全てホワイト文字盤のオートメーターに変更し、ダッシュ上には大型のシフトライトも設置。エアコン等の快適装備は撤去されている。
サスペンション形式はオリジナルのストラット式を保っているが、各部に補強が加えられている。デフメンバーはアルミ削り出しの強化タイプだ。
タイヤはフロントがクムホ(195/50-15)で、リヤがミッキートンプソンのETストリートラジアル(235/60-15)をセット。異常なまでの前傾姿勢がもたらすサイドシルエットは、ホットロッドそのものだ。
このチューンドの実力は本物で、福島県の飛行場で行なったドラッグレースでは、シェイクダウン状態ながらアッサリと12秒台/終速190キロをマーク。戦闘力は日本の最新チューンドと比較しても、負けないレベルであることを証明してみせたのである。
●取材協力:ロッキーオート TEL:0564-66-5488
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ロッキーオート
http://www.rockyauto.co.jp