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スポーツ性能と快適性を徹底追求!
綿密なECUチューンで最高出力は520馬力&80kgmに到達
レースで無敵を誇ったハコスカ以来、スカイラインの代名詞となっている“羊の皮を被った狼”。その現代版と呼べるのがV37系のラグジュアリーな4ドアボディに、405psを発揮するVR30DDTTエンジンを詰め込んだ史上最高スペックの“400R”だ。
『インパル537S』と名付けられた今回の主役は、そんな400Rの素性を生かしながら、“日本一速い男、星野一義”のレーシング魂を注ぎ込んでパフォーマンスを高めたチューンドコンプリートである。
パワーチューニングはインパル製のECU「ハイパワーコントロールユニット」をセットしたのみの非常なライトな仕様。しかし、最高出力は519psに達し、最大トルクに至っては79.2kgmという暴力的な数値を叩き出す。低回転からトップエンドまでワイドな出力特性を楽しめるスペックに仕上げられているのだ。
エキゾースト環境はインパル謹製のブラストマフラーでセットアップ。ヒートグラデーション仕様の4本出し楕円テールが独特の存在感をかもす。
インテリアはノーマル然とした仕上がり。ステアリングは、高級牛本革とアルカンターラ素材を使用したインパルオリジナル。ステアリングスイッチにより、4つのパワーモード切り替えが可能で、シチュエーションに応じた特性へと瞬時に切り替え可能だ。
足回りは、オーリンズとのコラボで誕生した「IMPULオーリンズスーパーショック」を軸に構築。星野一義氏自らセッティングを煮詰めた逸品で、コーナリング性能と直進安定性の両方を高めてくれる。ホイールはエンケイRS05RRのインパルスペック(F20×8.5J+36 R20×9.5J+45)。その奥で存在感を主張するブレーキは現在開発中のオリジナル品だ。
エクステリアもインパルのオリジナルエアロシステムでフル武装。アグレッシブかつ高級感溢れるフルバンパータイプのフロントマスクが印象的だ。構成はフロントバンパー、サイドステップ、リヤハーフバンパー、リヤガーニーフラップ、カーボンスタイルフェンダーダクトとなる。
「インパルの一貫したカスタマイズコンセプトとなっているのは“街乗りの最高峰を目指す”というもの。それを基準に考えると、この400Rの場合はベース車の特性も相まってかなりハードな内容ですね。ただし、完成度は高いですよ」とは、ホシノインパルの星野一樹さん。
欧州スポーツセダンにも負けないプレミアム感と走りの演出。老舗レーシングブランドだからこそ成せる、魅力が詰まったスーパーチューンドだ。
●取材協力:ホシノインパル 東京都世田谷区桜丘5-32-3 TEL:03-3439-1122
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