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超軽量ボディにB18Cスワップ&ローギヤード化で鋭い走りを実現
ホンダ車らしい純正流用チューンが光るEF9!
当時の設計だからこそ成せる軽量ボディや、環状族の影響もあり、現在でも国内外を問わず高い人気を誇るグランドシビック。
チューニングやカスタムのベースとしてはドンガラ仕様が定番化しているが、ストリートでの快適性と走行性能のバランスを重視して仕上げられたのが、今回紹介するEF9。製作を担当したのは、埼玉県の“ガレージFK”だ。
エンジンは、DC2に搭載されていたB18Cをオーバーホール&バランス取りした上で換装。元々のB16Aから排気量が200ccアップする恩恵は大きく、純正とはまるで別次元のパワーフィールを味わうことができる。
エキゾースト系は5ZIGENの4-2-1EXマニ、メインパイプ径60φのワンオフマフラー、そして純正触媒で構成される。60φのメインパイプ径は低中速トルクと抜けの良さをバランスさせることも重要だが、甲高いVTECサウンドを作るためでもある。
各種セッティングはEF9のメインECU書き換えで対応。レブリミットは9000rpmまで引き上げられているが、そこまでパワーが追従するわけではなく、VTEC切り替えポイントの引き下げ(5800rpmから4500rpm)と併せてハイカムの作動領域を拡大し、パワーバンドを外しづらくしているのだ。
無限の強化ブッシュをフル投入した足回りには、RG車高調(F18kg/mm R16kg/mm)とクスコのキャンバー調整機構付きフロントアッパーマウントがセットされる。また、ブレーキはパッドの選択肢を広げるため、フロントのみEG6キャリパーが流用されている。
ホイールは16インチのボルクレーシングTE37(FR7.0J+30)で、タイヤにはATRスポーツ(FR205/45)をセット。サーキット走行時はATSの15インチホイール(F8.0J+30 R7.0J+35)とアドバンA050(F225/50 R195/55)に変更し、現状のベストは筑波サーキット1分4秒7をマークしている。
室内は“スポーツ”と“快適性”が混在した空間だ。ロールケージや追加メーターを装備しつつ、オーディオやETCといった街乗りの必須パーツもインストール。
また、搭載されるDA6インテグラ用のJ1型ミッションは、EF8&9に比べて3&4速のシンクロが強化されているのが特徴で、搭載に際して大幅な加工の必要がないのも魅力だという。
「900キロ台の軽量ボディに、リッター100psを超えるエンジンとローギヤード化。サーキットでは軽快で強烈ですし、街中だってトルクフルで快適な走りを楽しめますよ」とは、ガレージFKの中村さん。旧車らしいダイレクトなフィーリングを、ストレス無く楽しめるパッケージングに仕上げた等身大のチューンドというわけだ。
●取材協力:ガレージFK 埼玉県三郷市采女1-162 TEL:048-958-8835
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