L.L.Beanの巨大ビーン・ブーツとコラボレーション
6月27日(金)〜29日(日)、幕張メッセ(千葉県)で開催されている東京アウトドアショー2025。その会場を歩いていると、巨大なブーツに遭遇した。アメリカ発の老舗アウトドアブランドであるL.L.Beanの定番アイテム、「ビーン・ブーツ」がクルマになった「ブーツモービル」だ。


ブーツモービルのベース車両はトヨタ・ハイラックス。ビーン・ブーツの3Dデータが基になっており、レザーとラバーの部分を縫い合わせるトリプル・ステッチや、脱ぎ履きの際に便利なヒールのフィンガーループなど、その特徴の再現度合いがお見事だ。さらにお見事なのは、単なる展示車ではなく、公道走行も可能なこと。車両の安全性を証明する実験を繰り返して改良を重ねた結果、車検の取得にも成功したというから素晴らしい。
そして、L.L.Beanとのコラボレーションでブースを構えていたのがドイツのタイヤメーカー、コンチネンタルタイヤだ。L.L.Beanの創業は1912年だが、コンチネンタルタイヤの歴史はもっと長くて、その創業は1871年にまで遡る。現在は世界各地に24の生産・開発拠点があり、5万7000人以上の従業員を擁する巨大タイヤメーカーとして君臨。長年の歴史と高い技術力が持ち味だ。
コンチネンタルタイヤは今回、東京アウトドアショー2025の会場でニュータイヤの「UltraContact UX7(ウルトラコンタクトUX7)」を披露した。3月に発表されて4月から発売が開始されているが、一般に公開されたのは東京アウトドアショー2025が初めての機会となったそうだ。

このウルトラコンタクトUX7は、本格的なオフロード走行を対象としたものではなく、都市部でのSUVユーザーに向けたサマータイヤ。「5日間のビジネスデーを快適に過ごして、週末の2日間にちょっとしたキャンプへ出かける」ような使い方にピッタリだとか。SUVは車重が重く、重心も高い傾向があるが、そうした車両に対応するべく路面との設置面積を最大化する「X-フォース・マクロブロック」技術が導入された。
旧モデルから大きく進化した点は、静粛性とウェット性能だ。特に日本のユーザーは「静かさ」を重視する傾向が強いそうで、トレッドデザインの最適化によって、そうした声にもしっかりと応えるものになっている。また、「アダプティブ・ダイヤモンド・コンパウンド」という特別なシリカの配合によって濡れた路面でのグリップ性能を向上させ、雨天時でも安定したハンドリングやブレーキ操作が行えるという。


そんなウルトラコンタクトUX7は16インチから21インチまで全29サイズが展開されており、今後もラインナップは拡大予定(価格はオープン)。クロスオーバーSUVに乗っているユーザーは要チェックだ。

