MIRAIと同じGA-Lプラットフォームを採用

「クロスオーバー徹底解剖」でも触れたが、当初はクロスオーバーありきで開発が進んでいた新型クラウン。そもそもセダンをやめようという発想からスタートしたにも関わらず、やはりセダンも作ろうと発案したのは豊田章男・現会長だった。

そこには「やっぱりクラウンの型はセダン。型を逸してはダメなんだろう」という想いがあったそうだが、開発陣もクロスオーバーの開発を通して「新しい時代のクラウンとは」というテーマを議論し尽くしていたため、正統派のセダンも再定義することに。「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦することを決めた。

新型のセダンは、自分でハンドルを握って運転する用途だけでなく、運転手付きでオーナーは後席に座る、いわゆるショーファーニーズにも応えられる性能を追求。デザイン、パッケージング、走行性能など、すべてが磨き上げられていった。

MIRAIと同じFRベースのGA-Lプラットフォームを採用しながら、ホイールベースはMIRAIよりも80㎜延長。そのすべてを後席空間の広さに当て、前後席の乗員間距離(カップルディスタンス)は1mを確保した。そのため、かつてないほどゆとりの後席空間が実現されている。

エクステリアデザインにおいても、FRらしい水平基調の伸びやかなプロポーションを実現。フロントには縦基調の大型台形グリルを備えることで、トヨタのフラッグシップとしての存在感を強調させている。

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TOYOTA・クラウン購入ガイドより