ポルシェとマンタイ・レーシングが開発中なのは最も過激なタイカン!?

ポルシェとマンタイ・レーシング(以下マンタイ)が開発中のプロトタイプは、ヴァイザッハ・パッケージを搭載したタイカン・ターボGTをベースとしているようで、911 GT3 RSに搭載されているマンタイ・キットの要素を数多く取り入れている。

マンタイは、ドイツを拠点とするレーシングチームおよび車両チューニング会社で、ポルシェ車専門として知られる。2013年以降は、ポルシェAGがManthey Racingの株式を過半数取得し、事実上の子会社となっている。
タイカンのラインナップは3モデル、そしてなんと22ものバリエーションに及んでいる。そして今回、ニュルブルクリンクでテスト中のハードコアなプロトタイプが撮影されたことから、新たなバリエーションが登場する可能性出てきた。
レーシングドライバーのラース・ケルンが運転したと報じられているこのプロトタイプは、タイカン ターボGTをベースとしているようだ。ボディには改良されたエアインテークとカバー付きエアカーテンが確認できる。これらにカナードと延長されたホイールアーチが加わり、ワイドボディキットを示唆している。
よく見ると、フロントフェンダー上部のベントに加え、911 GT3 RSに搭載されているマンタイキットからインスピレーションを得た数々の要素が見られる。さらにリヤエアロディスクと前輪後方の「フローティング」エアロダイナミックエレメントが含まれるほか、巨大なディフューザーと、わずかに改良されたと思われるウイングが加わる。
これらからは、ポルシェがヴァイザッハパッケージの要素と新しいマンタイキットを組み合わせた、ハードコアモデルを開発していることが示唆されている。つまり、このクルマはこれまでで最も過激でサーキット志向のタイカンになる可能性があるということだ。
ヴァイザッハパッケージ搭載の現行タイカン ターボGTの価格は23万9400ドル(約3550万円)からと高額だ。97kWhのバッテリーパックを搭載し、788PS/580kWを発揮するアップグレードされたデュアルモーター全輪駆動システムを採用。最大出力1033ps/760kW、最大トルク1238Nmを発揮して、0-60mph(0-96km/h)を驚異の2.1秒で加速し、最高速度190mph(306km/h)、4分の1マイル走破は9.4秒とパフォーマンスは驚異的だ。マンタイ仕様では、これらの数値がすべて向上すると見られている。






















