Range Rover Sport SV
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Aston Martin DBX707
対照的なフォルムを持つスーパーSUV




高いユーティリティ性能を備えた高級SUVをベースに、スーパースポーツ級の走行性能を与えた「レンジローバースポーツ SV」。専用サスペンションを備えた足まわりはローダウン化され、カーボンファイバーが贅沢に奢られたエクステリアにより、迫力のアピアランスを手にしている。
アストンマーティンは同社初のSUVモデル「DBX」をベースに、パワーユニット、駆動系、足まわりを徹底的に強化したハイパフォーマンス仕様「DBX707」を2022年に投入している。モデル名の「707」は、その最高出力に由来する。
ボディサイズは、DBX707が全長で69mm、ホイールベースで60mm大きく、全高は135mmも低い。ボクシーなSUVらしいフォルムを持つレンジローバースポーツ SVに対し、DBX707はスポーツカーのような低くシャープなアピアランスを手にしている。
レンジローバースポーツ SV
ボディサイズ=全長4970×全幅2025×全高1815mm
ホイールベース=3000mm
車両重量=2570kg
タイヤサイズ=285/40R23(前)、305/35R23(後)
アストンマーティン DBX707
ボディサイズ=全長5039×全幅2005×全高1680mm
ホイールベース=3060mm
車両重量=2245kg
タイヤサイズ=285/40YR22(前)、325/35YR22(後)
強烈なパワーと軽さで圧倒する「DBX707」




レンジローバースポーツ SVは、最高出力635PS、最大トルク750Nmを発揮するBMW製4.4リッターV型8気筒ツインターボに、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。DBX707は、ベースモデルの4.0リッターV型8気筒ツインターボに専用チューンを施し、ボールベアリングターボに変更。最高出力707PS、最大トルク900Nmという強烈なスペックを実現した。325kgも軽くパワーでも勝るDBX707が、0-100km/h加速ではレンジローバースポーツ SVを0.5秒も圧倒している。
レンジローバースポーツ SV
エンジン形式=V型8気筒DOHCツインターボ+マイルドハイブリッド
排気量=4394cc
最高出力=635PS/6000〜7000rpm
最大トルク=750Nm/1800〜5855rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=290km/h
0-100km/h加速=3.8秒
アストンマーティン DBX707
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3982cc
最高出力=707PS/6000rpm
最大トルク=900Nm/2600〜4500rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD
最高速度=310km/h
0-100km/h加速=3.3秒
価格差1000万円をどう見るか




レンジローバースポーツ SVは、13.1インチ曲面型タッチスクリーンをセンターに配置し、物理スイッチを廃止。シンプルさを極めた室内空間は唯一無二といえるもの。ドライバーにフォーカスしたコンセプトを採用するDBX707のコクピットは、レザーとカーボンファイバーを組み合わせたコンベンショナルな仕様となる。どちらも英国的ラグジュアリーを追求しながらも、インテリアの雰囲気は対照的だ。
300km/hを超える最高速度や、並のスポーツカーでは太刀打ちできない加速性能など、DBX707は数多と存在するハイパフォーマンスSUVでも群を抜いた走行性能を持つ。F1グランプリでメディカルカーを務められるほどのスピードは他では決して味わえないだろう。
日本市場においてはDBX707が、レンジローバースポーツ SVよりも1116万円も高いプライスタグを掲げる。レンジローバースポーツ SVも十分過ぎる走行性能を持っているが、サーキットでスーパースポーツを追いかけ回す実力を手にしたいのであれば、DBX707ということになる。
車両本体価格
レンジローバースポーツ SV 2474万円
アストンマーティン DBX707 3590万円

