Koenigsegg Jesko Absolut
新開発のソフトウェアを導入

8月7日、ケーニグセグ・オートモーティブは、スウェーデン中部にある貨物線用のオーレブロ空港に、「ジェスコ アブソリュート」を持ち込み、ステアリングをファクトリーテストドライバーのマルクス・ルンドに託した。これまでも様々なタイムアタックを経験してきたルンドは、厳しいコンディション下において0-400-0km/hの市販車世界記録となる25.21秒を叩き出して見せた。
今回、タイムアタックに使用されたジェスコ アブソリュートは、新開発のソフトウェア「アブソリュート・オーバードライブ(Absolut Overdrive)」を導入。大幅なパフォーマンスアップを実現したソフトウェアは、今後、カスタマーの車両にも順次導入される予定だ。
ケーニグセグ・オートモーティブの創立者兼CEOのクリスチャン・フォン・ケーニグセグは、今回の新記録樹立を受けて次のようにコメントしている。
「今回のタイムアタックは、ケーニグセグが自社開発したドライブトレインシステムの大きな進化を実証することになりました。技術と開発チーム間のシナジー、そして最先端のソフトウェアアーやメカニズムの素晴らしい融合により、この素晴らしいタイムを記録できたのです」
2024年から2.5秒もタイムを更新

テスト当日は、前日までに振った雨によりウエットが残る、厳しいコンディション下で走行することになった。これらの不利な条件にもかかわらず、ジェスコ アブソリュートは、パワフルな5.0リッターV型8気筒ツインターボエンジン、低く抑えられたドラッグレベル、高度なトラクションコントロール・マネージメントにより、過酷なタイムアタックで世界最速の量産車としての地位を証明している。
ルンドは、0-400-0km/hを25.21秒、0-250-0mphを25.67秒で走行。0-400-0km/hのタイムは、2024年に同じジェスコ アブソリュートが記録した27.83秒から、2.5秒以上も短縮するという、驚異的な記録となっている。
「ケーニグセグのソフトウェアエンジニアは、トランスミッションとエンジンマネージメントシステムを微調整し、さらにグリップレベルをこれまでにないレベルで、緻密に制御する新たなトルクコントロールシステムを導入しました」と、クリスチャン・フォン・ケーニグセグは説明を加えた。
今回のタイム計測は、業界の標準規格でもあるレースロジック(Racelogic)社製の機器を使用して計測。記録されたデータはレースロジック社によって、正確性が確認されている。
ジェスコ アブソリュートのタイムアタックを動画でチェック!
