激レアなグループAアイテムも投入!

弄る走るを意欲的に楽しむ進化系スタイル!

ウインドウネットやカーボンルーフといったアップデートパーツを備えながらも、当時らしさを全方位に醸し出す進化系スタイルに仕上げられたグランドシビック。ZC搭載のEF3を懐かしむのではなく、あくまで“現在進行形”で青春時代の熱を追体験する1台だ。

「免許を取って最初に選んだのがグランドシビックでした。当時はEF3に手が届かなくて、1.5L SOHCのD15Bを積むEF2に乗っていたんです。エンジンこそ違いましたが、足まわりを弄って走る楽しさを満喫してました」と語るのはオーナーの井之上さん。


その後はアコードワゴンでオーディオを楽しんだりと“走り”から離れていた時期もあったが、ライトウエイトスポーツへの想いは消えることなく、19年前に“走り屋リターン”を決意。当初は軽量なホンダ・シティを探していたが、近所で草ヒロ化していたフルノーマルのEF3を偶然発見。そこからリフレッシュとチューニングの物語が始まった。

「最初はとりあえず車検を通して動かせれば…ぐらいのつもりだったんですが、やっぱり若い頃と違ってお金に余裕がある(笑)。当時の仲間たちもスポーツカーに戻ってきてた時期で、ZC用パーツも割と手頃に手に入ったから、気がついたらチューニングがどんどん加速してました」。

当初は一度はやってみたかったというキャブチューンから始まり、乗るたびに感じるウィークポイントを潰すようにプライベートチューンを積み重ねてきた。しかし、キャブ仕様のZCがブローしてしまったことをきっかけに、エンジン周りはプロショップ・アスランへ依頼することに。

そこで奇跡的に手に入れることができたのが、グループAレースで使用されていたという無限ハイカム。さらに排気量を1650ccへと拡大し、12.8:1の圧縮比、8000rpmレブ仕様のハイコンプ・4スロ仕様ZCが完成。エンジン単体で180psという驚きの出力を叩き出す。

これに組み合わされるのは、2度の仕様変更を経て完成したアスラン製フルクロスミッション。ハイカムの特性に合わせてファイナルからギヤ比まで綿密にセッティングされ、ZCの持ち味を最大限に引き出す仕様となっている。

排気系も抜かりない。当時のチューニングシーンを象徴するエイコーマフラーを、軽量チタンで忠実に再現。刻印入りサイレンサーも独自ルートで再現し、今ではほぼ見ることのないレジェンドパーツを現代に蘇らせている。

車体剛性の補強としては、ピラー止め8点式ロールケージをワンオフ製作。これはEFシャシー特有の“しなり”を抑えるためで、ウインドウネットやハーネス類にはアクセントカラーのパープルを差し色に加えるなど、機能性と美観の両立にもこだわった。

足回りは、すでに純正ハブベアリングが廃番となっている関係からEG6流用仕様のアスラン車高調を採用。ナックル加工によってキャンバー角も適正化され、グリップとコントロール性を両立している。

ルーフは重量対策として7年前にカーボン化。当初のサンルーフ仕様から25kgの軽量化を実現している。さらに表面には光の当たり方によって表情を変えるキャンディパープル塗装を施工。当時感を損なわずに現在の技術で軽量化と美観を両立した。

こうして進化し続ける井之上さんのEF3は、もはや“旧車”という枠を超えた存在。サーキットでのタイム追求は10年前に終えたそうだが、ライトウエイトFFの可能性を楽しむ旅は今もなお続いている。

●取材協力:アスラン 大阪府堺市南区別所238-2 TEL:072-349-4880

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