お手頃価格でECUをアップデート!
ステップアップにも対応したメニュー設定
F-CON Vプロが純正ECUを筐体ごと入れ替えるフルコンであるのに対し、新たにラインナップされたZN8/ZC8用の『マスタリーECU』は、純正ECUのデータを書き換えるサービスメニューとなる。HKSが製作したチューニングデータを純正ECUに書き込む方式だ。

仕様に応じた3ステップのECUデータが用意されており、フェイズ1はスピードリミッターカット、フェイズ2はNAパワーアップ用、フェイズ3はスーパーチャージャー/ターボ用となっている。
価格は6万6000円〜13万2000円(税込・予価)と手頃で、ステップアップした際は差額だけでECUデータをバージョンアップできるのも魅力だ。例えばNA仕様からスーパーチャージャー仕様にステップアップする場合のデータ書き換え料は、わずか3万3000円(税込・予価)となる。
さらに無償オプションとして、電動ファン作動温度の変更や冷間始動(アイドルアップ)時の音量低減なども対応可能で、至れり尽くせりの内容だ。

フェイズ1
車速リミッターが300km/hに引き上げられるが、出力自体は変化しない。
フェイズ2(NAパワーアップ)
バルブタイミング、点火、スロットルなど各種マップが最適化される。特に中間域でのトルクの谷間を補正しており、数値以上に滑らかなフィーリングと高回転の伸びが体感できる。


フェイズ3(過給機対応)
スーパーチャージャー/ターボそれぞれに合わせてマップが最適化される。いずれもHKSデモカーでの計測データで、GT2スーパーチャージャープロキット仕様では純正比66psアップの296ps、GTⅢ-RSボルトオンターボキット仕様では純正比120psアップの350psを実証している。


なお、インマニ内の負圧・正圧を測る純正圧力センサーはNA仕様を前提としているため、過給機装着時には計測限界に早く到達してしまう。そこでHKSは、294kPa(3.0キロ)まで計測可能な『プレッシャーセンサーキット for FA20/FA24(4万1000円/税込・予価)』を用意。GTⅢ-RSタービン仕様(フェイズ3)では装着が必須となる。
この内容だけでも、安全かつ手頃に高出力化が可能。マスタリーECUの登場で、過給機チューンがより身近になったといえるだろう。
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
【関連リンク】
エッチ・ケー・エス
https://www.hks-power.co.jp

