走る楽しさ、クルマの楽しさを多くの人に感じてもらう走行会!

カスタマイズやイベントを通じて“クルマの楽しさ”を伝えてきたGR Garage札幌西。もっとも手軽に参加できるJAF公認のモータースポーツ『オートテスト』に関わったり、ヤリスカップチーム『AGHカロリンレーシング』の立ち上げや、ラリー、ジムカーナに参戦したりと、モータースポーツにも積極的だ。そんなGR Garage札幌西が10月4日、十勝スピードウェイを舞台に走行会『サーキットを楽しもうの会!!』を開催。特徴的だったのは、サーキット慣れしていないエントリーユーザーが無理なく楽しむための配慮がなされていたことである。


前回前々回同様にクラスは初級、中級、上級を設定。上級、中級ではタイム計測も行われたが、注目は初級クラス。様々なカテゴリーのレース、タイムアタックで活躍するレーシングドライバー、ラーマン山田こと、山田英二選手による先導アリの走行だったのだ。各参加者にはトランシーバーが渡され、走行ラインはもちろん、ブレーキのタイミング等々、実際にコースを走りながら体感できたのである。「気づきがあった!」と大好評で、各クラス3回の走行枠があったのだが、初級者クラスは回数を重ねるに従いペースを上げる進め方だったので、無理なく“サーキットの走り方”を学ぶことができたはず。サーキットとなると目を三角にして……と考える人もいるかもしれないが、“走る楽しさ”“クルマの楽しさ”を感じてもらうことに重きを置いた構成のイベントだったのである。
実際に走った参加者の声を聞いてみた
「今日はタイム出なかったけど、楽しかったよね、クルマ遊び楽しかったよね、と帰っていただければ。ソレが一番」と開会式で話していた山田選手。とりわけサーキット経験のない人、少ない人には“クルマの楽しさ”を知ってもらいたい……とエントリーユーザーが楽しめる走行会だったのだが、上級クラスのドライバーが、和気あいあいとした中でも本気モードで、タイヤの履き替え、空気圧チェックはもちろん、走行前の準備を念入りに行う光景も見られた。エントリーユーザーを大事にする姿勢だが、ホンキの参加者も十分楽しめる……というワケだ。


●参加者1 撃沢ゲンさん(初級クラス)
「乗って楽しいクルマを選んでいる」オーナーは、GRの車両を3台所有(スープラ、カローラ モリゾーエディション)。この日はGRヤリス(後期)で参加していて、当車は普段使いでも活躍しているとか。サーキットにガンガン来るというワケではないが、所有するクルマすべてがMTであるように、走り好きオーナーである。先導つきでコースを走ったが「初級コースでも色んな気づきがあった。1周目はうまく回れなかったけど、2周目で修正できたり」と満足度が高い様子。「すごく楽しいイベント」とも話していた。


●参加者2 ヤニ夫婦さん(中級クラス)
車両からサブウーファーを下ろすオーナーがいてビックリ! お話を訊くと、DSPアンプが入っていたり、フロントのスピーカーは3ウェイ化(ピラー加工アリ)されているなど、オーディオの充実度が半端ないクルマだった。けれど、オーナーは走りに対しても貪欲。「今後いつMTがなくなるかわからない」とGRヤリスを手に入れたのだ。サーキットに関しては、当イベントで走るくらいとか。「ジムカーナもオートテストも参加したことはあります。サーキットは日常ではないところが楽しいですね!」と話していた。


●参加者3 アマガエルさん(上級クラス)
トヨタカローラに勤めているオーナーは、GRガレージで代車で使っていたヴィッツGRNMを購入。「GRヤリスを考えていたけど、当時はなかなか時間がかかる時期でした」そこで、誰とも被らない、かつ「変態性が欲しくて」当車に決めた。「サーキットが日常になっていない人でも、参加しやすい走行会だと思います。なにかあっても……と思ってもらえるのではないでしょうか」


当然トヨタ、GR車での参加が多かったが、ランエボ、シビックタイプR、輸入車など、様々なブランドのクルマでの参加があったのも当イベントらしい風景。中には「友人がGRガレージと付き合いがある(=本人は付き合いがない)」という参加者もいたのだ。この事実も、当イベントが幅広い人を受け入れることを物語っているのでは?
現場でひときわ目立っていたロータス エミーラ。オーナーのカズヒロさんは以前86に乗っていて「ターボをつけたり、(当店で)チューニングしてもらっていた」そう。今年プリウスも購入したそうで……。ちなみに2年前の当イベントには86ターボで参加したそうです。

日産の、しかもEVで参加していたツカサさん。GRガレージとの付き合いはとくになく、友人に誘われての参加だそう。ただのEVではなく、“ニスモ”の名のつくオーラなのだ。「ニスモモードを試してみよう」と話していた。実は当車でのサーキット経験は初めてではなく、だから先導なしの中級クラスでの参加だった。

ラーマン山田選手の同乗走行で参加者は笑顔!
当初予定はなかったのだが、サービス精神旺盛な山田選手が、同乗走行を提案。実際に初級クラスの参加者を中心に、GRカローラにて同乗走行を行ったのだ。「このクルマってこんなにすごいんだよ、というのを見せたい。GRっていうクルマの持ち味を見せてあげたい」と山田選手。実際に同乗した参加者たちは……笑顔、笑顔、笑顔!


お昼には山田選手のトークショーが行われたのだが、実はその前にもひとつ見どころがあった。山田選手がLFAをドライブしたのだ! 乾いたエグゾーストノートを響かせてコースに出ていくLFA。アタックはわずか2周、タイムは1分33秒113を掲示した。山田選手曰く「ヘアピンでミスをした。パドル操作をしようと思ったけど、ハンドルについてくるタイプではなく……」それでこのタイムなのだ。「タイヤのグレード次第で、30秒は切れる」とコメントしていた。

山田選手は、初めてLFAをドライブしたそう。「パワーがあって高回転で回るのに、制御がよくできていてめちゃめちゃ運転しやすい」とLFAを評していた。だからこそ、タイヤ次第でもっとタイムが出る、と感じたのだ


トークショーも大盛況! 十勝でコースレコードをマークしたGT-Rの話、矢田部での大クラッシュの話など、貴重な話が聞けた。じゃんけん大会からの商品GETのチャンスもあった!


サーキット走行を中心に、クルマの楽しさ、走る楽しさを感じてもらうことにこだわった『サーキットを楽しもうの会!!』。サービス精神旺盛な山田選手の大活躍も相まって、多くの参加者の笑顔が見られたイベントだった。サーキットだからと構えることなく、初心者でも全然楽しめる! 間口が広く、誰でも楽しむことができる走行会だっただけに、コレは間違いなく、次回も開催してもらわねば!!



今回も大盛り上がりだった『サーキットを楽しもうの会!!』は、今後もパワーアップして開催される予定だ。イベントに興味をもったり、サーキット走行やチューニング・カスタムの相談に乗ってほしい!というユーザーは、ぜひ「GR Garage札幌西」に遊びにいってみよう!もちろん初心者も大歓迎だ。 専門知識豊富なスタッフが“走る楽しさ”“クルマの楽しさ”を広げる相談に乗ってくれるだろう!
なお、AGHトヨタ札幌の公式YOUTUBEチャンネルでは、イベントの様子を動画で観ることができるので、チェックしてみよう!
●第3回 サーキットを楽しもうの会 @十勝スピードウェイ クラブマンコース【AGHトヨタ札幌|公式】
【公式】GR Garage札幌西 | AGHトヨタ札幌