見て、触れて、跨れるCBに大勢の人が笑顔になった

渋谷109前には大勢の人が集まった
 名車Z1、Z2をオマージュしたカワサキZ900RSが好評で、同カテゴリーにスズキもKATANAを登場させた。そんな市場に新たに加わったのがホンダCB1000F(SE)である。最新技術を盛り込みながらもどこか懐かしい雰囲気を醸し出すCB1000Fは、昔を知るオジサン世代を惹きつけることまちがいなし。だが、若い世代にどうとらえられるかは大いに気になるところだ。
 というわけで、若者文化の情報発信地でもある渋谷109での展示イベントは気になるところ。10月12日(日)の初日に行ってみた。
 いまや日本を代表する観光スポットになっていて、訪日外国人がこぞって訪れる渋谷のスクランブル交差点。当日も大勢のインバウンド客でごった返していた。そんなスクランブル交差点の目の前に渋谷109はある。正面入り口のちょっとした広場は黒山の人だかりだった。そして、その中心にあったのが計4台のホンダCB1000FやCB1000F SEだ。
 自らもサーキット走行を楽しむレースアナウンサーの竹内さくらさんの軽妙なMCでCB1000Fの紹介が行われる中、渋谷の街を行き交う人々が足を止め、ホンダの新型バイクに注目していた。
 トークライブなどのコンテンツがあるわけじゃないのだが、展示の目玉は、どのモデルにも自由に触れたり跨ったりできること。発売前のニューモデルに実際に跨れる機会はめったにない。
 跨っていた人は多かったのだが、とにかく外国人が積極的に参加していたのが印象的だった。観光で来日したらしい親子連れが子供たちを跨らせてしきりに写真を撮っていた。日本の若い男性はシャイなのか、遠慮しがちに触る程度の人が多く、むしろ若い女性たちのほうがスタッフに勧められるままにシートに跨っていた。
 いずれにしても、CB1000Fの存在を大いにアピールできていたのではないかと思う。渋谷という場所柄、若い人たちに広く知ってもらえた意義も大きい。