マクラーレンは、2025年末までに新型モデルを発表することがわかった。また、数年以内に「2シーター以上」の新型マクラーレンが必ず登場することを認めたのだ。
今年初め、マクラーレン・グループを所有するアブダビに拠点を置く投資グループCYVNホールディングスは、無名のスタートアップ企業Forseven(フォーセブン)と合併することを発表した。

新CEOニック・コリンズ氏の指揮の下、マクラーレンは多くの新型モデルを発売する予定だ。マクラーレンとフォーセブンの提携には、中国の自動車メーカーNIOも含まれ、今後数年間、この提携はマクラーレン・ブランドを変革すると期待されている。その中には、今年後半に発表されるモデルも含まれているが、注目は、コリンズ氏が、「2シーター以上」の新型マクラーレンが必ず登場することを認めたことだろう。

これが具体的に何を意味するのかはまだ不明ではある。コリンズ氏は、新型モデルがセダンになるのか、SUVになるのか、あるいは何か別のモデルになるのかについては明言を避けているからだ。しかし、SUVの人気が絶大であること、そしてポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニといった主要ライバルもSUVを販売しているという事実を考えると、マクラーレンにとってSUVに追随することは賢明な判断と言える。なぜならば、このような車が大量販売されれば、新型スポーツカーやスーパーカーの開発資金にも役立つ可能性があるからだ。

同ブランドはこれまで、クロスオーバーSUVの発売を否定。以前CEOを務めたマイケル・ライターズ氏は当時、「マクラーレンにとって、組織再編と資本増強という2つの目標が、SUVの発売よりも優先度の高い最も重要な使命であると考えております。」とメディアに語っていた。

しかし、時代は流れ、CEOが変わり新たな改革が予想される。スーパーカーブランドにとってもはやSUVは欠かせないモデルとなっていることは間違いなく、マクラーレンSUVが誕生するまで、それほどの時間がかからないかも知れない。
