前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年10月20日〜26日に発表されたニュースを紹介する。
伝統の名車が先進テクノロジーと融合し、新章へ

英国を代表するモーターサイクルブランド Triumph が、モダンクラシックの象徴である「Bonneville」シリーズの 2026 年モデルを国内展開に向け発表した。1956 年にアメリカ・ユタ州ボンネビル・ソルトフラッツで速度記録達成を記念して生まれたこのシリーズは、今なお「時代を超えるスタイル」と「確かなブランドDNA」を併せ持ち続けている。
その最新版では、クラシックな外観を敬いながらも、ライダー目線での性能向上、電子制御技術の導入、そして洗練された快適性の追求という三つの柱をもって、シリーズ全体を刷新する。
まず、全モデルに「Lean-Sensitive Optimised Cornering ABS(リーン感応型最適化コーナリングABS)」およびトラクションコントロールを標準搭載し、安心して走りに集中できる環境を整えた。
さらに、特に注目される「Scrambler 900」ではシャーシの構造見直しをはじめ、Showa 製サスペンションの採用、ラジアルマウントブレーキ装備、軽量アルミホイールリムの導入といったドライビング性能向上のための刷新が行われた。オンロード/オフロード双方を視野に、従来以上のハンドリングレスポンスと自在な走行感覚を実現している。
「Bonneville Bobber」および「Bonneville Speedmaster」には、力強い印象の大型14 リットル燃料タンクを装備。Bobberは幅広かつクッション性の高いフローティングシートを採用し、Speedmasterはライダーとタンデム双方に配慮した広いシートとストレートハンドルを持ち、クルーズコントロールを標準装備することで、長距離走行や快適性を重視するライダーにも応える仕様とされた。
デザイン面では、T100/T120/T120 Blackといったモデルにおいてもペイントやコーチラインの手仕上げディテール、サイドパネルにあしらわれた円形グラフィックといった細部の質感を高め、モダンクラシックというカテゴリの最前線であることを印象づけている。
加えて、このシリーズ全体にとって嬉しい改良として、保証期間が1万マイル(約1万6000km)という長期スパンを実現。これはメンテナンス負荷を軽減し、ライダーがより「走る楽しみ」に集中できる環境づくりの一つだ。
価格帯は、Bonneville T100が税込135万9000円から、T120/T120 Blackが171万9000円から、BobberおよびSpeedmasterが199万9000円から、Scrambler 900が145万9000円から、Scrambler 1200 XEが219万9000円から。
日本国内での販売は2025年12月から正規販売店にて開始される予定であり、これまで長きにわたり継承されてきたスタイルと最新テクノロジーを融合したボンネビルシリーズが、次世代のモダンクラシックとして新たなスタートを切る。





アルミ削り出しの機能美「MOUNT SYSTEM Second」登場 ─ タフで美しい次世代スマホホルダー

サイン・ハウスは、オートバイ用スマートフォンホルダーの新モデル「MOUNT SYSTEM Second」を10月22日に発売する。新作は“アルミ削り出し”による堅牢な構造と研ぎ澄まされた機能美を両立し、2デザイン×2カラーを展開。「model 01 ETHEREAL LINE」と「model 02 VALIANT EDGE」が、ライダーのスタイルに合わせた選択を可能にする。さらに、従来はオプションだった「VIBRATION GUARD」を標準装備し、スリムかつ高い防振性能を実現。価格はホルダーセット1万4500円(税別)から。タフで美しい装着感を追求した、新たなマウントシステムが誕生した。












10月18日より「BLUE RIDE 静岡」開幕、12月7日まで海沿いツーリングラリー開催

静岡の沿岸ルートを舞台に、バイクで指定スポットを巡るデジタルスタンプラリー「BLUE RIDE 静岡」が10月18日からスタートした。期間は12月7日までで、いつ、どこからでも参加可能。指定された10箇所を回りスタンプを集めると「踏破証明書」が発行され、自分のペースでソロでもグループでも楽しめる設定となっている。既に100名を超えるライダーが参加を始めており、景色を堪能しながら観光立ち寄りを兼ねたツーリング体験が注目を集めている。
Schott×SPINGLE、クラフトマンシップが融合したレースアップブーツ「SP-Schott_01」登場

広島発のレザースニーカーブランドSPINGLEと、ライダースジャケットの代名詞Schottがコラボレーションしたレースアップブーツ「SP-Schott_01」が10月24日より発売される。牛の茶芯レザーを使用し、履き込むほどに味わいを増すアッパーには、Schottの象徴である星型スタッズを配し、かかとには素押しロゴを刻印。甲部分にはシフトガードを模した補強レザー、水かき付きシュータン、バックファスナーなど、バイクブーツの要素を細部にまで取り入れた。バルカナイズ製法による堅牢な仕上がりと、SPINGLEの高グリップラバーソールが融合し、街でもライディングでも存在感を放つ一足に仕上がっている。価格は4万2900円(税込)。


おたふく手袋「BODY TOUGHNESS」史上最強の保温インナー、サーモエボ ボア シリーズ登場

1926年創業の老舗メーカー、おたふく手袋が展開するBODY TOUGHNESSブランドから、過酷な寒さに挑む新インナー「サーモエボ ボア シリーズ」が発売された。蓄熱粉末を練り込んだポリエステル糸が体温や外気の熱を吸収・蓄え、裏地の厚地ボアが毛布のようなぬくもりで全身を包み込む。高密度ながら優れたストレッチ性を持ち、動きを妨げない快適設計も特徴。消臭・吸汗機能も備え、極寒の屋外作業やバイク、釣りなどに最適だ。クルーネック、ハイネック、前開きロングタイツの3型を展開し、実勢価格はいずれも3480円(税込)前後。老舗の技術が生み出した“動ける暖かさ”が、冬のワーク&アウトドアシーンを変える。









パイオニア「MOTTO GO」が進化 ─ スポットマップとタグ分けで広がるツーリング体験

パイオニアは、バイク専用ナビアプリ「MOTTO GO」をアップデートし、観光地情報を地図上に表示する「スポットマップ機能」と、お気に入り地点を色分け管理できる「タグ分け機能」を新たに搭載した。スポットマップでは「マップル観光ガイドデータ」や「ツーリングマップル」の情報を地図上で確認でき、旅の計画段階から立ち寄り地の検討が可能となる。タグ分け機能では、お気に入りを5種類に分類し最大100件まで登録できるよう拡張。さらに検索バーや「MOTTO GOボタン」を地図画面に追加し、目的地検索やおすすめルート設定の操作性も向上した。信号数や急カーブ情報など、バイク特化のナビ精度を維持しながら、ツーリングの楽しみをさらに広げる進化を遂げた。



トライアンフ、2026年モデル先行予約キャンペーン「GET IT EARLY CAMPAIGN」開始

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2026年モデルを対象とした「先行予約キャンペーン」を実施する。期間中に予約注文(見積もり依頼)を行ったユーザーには、数量限定のオリジナルピンズをもれなく贈呈。加えて抽選で、〈「星野リゾート」宿泊ギフト券10 万円分〉または〈「TRIUMPH Brand Secret Night」への招待〉が当たる特典も用意されている。対象となるのは2026年新型モデル全般で、いち早く新車を手に入れるチャンスとしてライダーにアピールされている。










トライアンフ、埼玉・所沢に「トライアンフ所沢」を新規オープン

トライアンフの国内正規販売店として、埼玉県所沢市若狭にトライアンフ所沢を新設することが発表された。店舗は2026年3月頃の正式オープンを予定し、運営法人は ダイワオートモビルズ。ショールームには展示スペース、ラウンジ、カフェを併設し、クラシックモダンを基調としたブラックコーディネートの外観デザインが採用される。
