ZEEN WIND(ジーンウインド)

ホダカ×エイチワン×日立ハイテクの3社が製作

写真の「ZEEN WIND(ジーンウインド)」は、アルミホイールのスクラップをリサイクルし、再生アルミ材を自転車フレームとして活用したモデル。

開発・製作したのは、50年の歴史を持つ日本国内で企画・開発を行う総合自転車メーカー「ホダカ(株)」、自動車メーカーの設計部門と共同で車体フレームの研究・開発・製造を手掛ける「(株)エイチワン」、人と社会を支える様々な分野でグローバルな事業を展開する「(株)日立ハイテク」の3社。

新技術「アルミホットスタンプ」を駆使

「アルミホットスタンプ」とはアルミ板を加熱し、プレス加工と同時に金型内で急速冷却する新しい技術。アルミの厚板では表現が難しい立体形状を、一回のプレス加工で達成。

同フレームは車体フレームの開発・製造で培った最新の自動車製造技術を駆使。パーツとパーツを接合する「接着ロボット」を使用するなど、優れた効率性とハイクオリティを可能にする、自動化ラインでの製造にて実現した。

100%リサイクル材を使用した新素材のフレームは、通常のアルミ材「A6061」と同等以上の剛性や伸びの特性を発揮。またアルミ地金製造時に発生するCO2の排出量を97%削減できるなど、環境負荷の少ない資源循環型製品の生産を可能にしている。

この技術とアイデアは、バイクやクルマのフレームや車体づくりにも応用できる可能性あり。今後の取り組みや技術革新を大いに期待したい。