McLaren 750S Spider Project Viva by MSO
ラスベガスの空気感をハンドペイントで表現

タイトル争いが佳境を迎える、2025年シーズンのF1グランプリ。第22戦ラスベガスGPを前に、マクラーレン・オートモーティブは1台限りの「750S スパイダー プロジェクト ヴィヴァ」を発表した。このスペシャルモデルは、パーソナライゼーションやワンオフモデルを担当する、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)がデザインと製作を担当した。
ラスベガスのエネルギーと華やかさに着想を得た「プロジェクト ヴィヴァ」は、グランプリの舞台となるラスベガスの街が持つ独特の空気感を、複雑なハンドペイント技法を用いてデザインへと落とし込んだ。今回、煌びやかなライトが輝く“光の街”をモノクロで再解釈。ネオンと色彩に溢れた街をイメージしながら、あえて意表を突くアプローチを取ることで、挑戦的なマクラーレンの姿勢をアピールしている。
特徴的なモノクロの「スケッチ・イン・モーション(Sketch in Motion)」リバリーは、ラスベガスを象徴する看板やカジノのトランプ、音楽やエンターテインメントとの結びつき、さらにはマクラーレンのモータースポーツへの関与までもを表現。MSOのディレクターを務めるジョナサン・シムズは、プロジェクト ヴィヴァについて、次のように説明を加えた。
「プロジェクト ヴィヴァは、MSOが何を体現してきたかを示す存在です。それは常識を超えて、本当にパーソナルな存在を生み出すこと。クラフトマンシップとキャラクターが出会い、あらゆるインスピレーションがデザインを通じて、物語となってきました」
「私たちが手掛けるすべての特注モデルは、ビジョンと技の融合であり、その背後にあるインスピレーションを表現しています。ブランドストーリーでも、お客様自身の情熱でも、MSOはアイデアを唯一無二で意味のある形へと変えるために存在しています」
ノリスとピアストリも製作に参加

750S スパイダー プロジェクト ヴィヴァは、MSO特注塗料を使用。モノクロのレンズ越しに見た光の街をイメージ。シアン、マゼンタ、グリーンが溶け込む深いブラック「ベガス・ナイツ(Vegas Nights)」に、「ムリワイ・ホワイト(Muriwai White)」が組み合わせられた。
「ベガス・ナイツ」は深いブラックの中にシアン、マゼンタ、グリーンの微細な粒子が散りばめられ、夜のラスベガスのネオンの輝きを表現。すべてのモチーフやカラー、質感は明確な意図をもって制作されており、デザインを通した物語が込められている。
さらに特別な要素として、マクラーレンF1チームのランド・ノリスとオスカー・ピアストリによる手描きディテールもデザインに加えられた。リヤバンパーには、マクラーレンの10回目のコンストラクターズ選手権制覇を記念した「パーフェクト10」を配置。9個はホワイトの塗装、10個目は銀箔の星をノリスとピアストリが貼り付けている。
マクラーレン 750S プロジェクト ヴィヴァは、ラスベガスGPに先立って、11月13日から20日の期間、ウィン・ラスベガスホテル内のマクラーレン・エクスペリエンス・センターで展示される。
