ムーンテックが作るとFL5はこうなる!

引き算チューンの到達点

代表の田口さんは31歳という若さながら、いまやチューニング&カスタムシーンを席巻する存在となったムーンテック。2年連続でSEMAショーへ出展を果たすなど、その勢いは国内にとどまらない。「速いクルマでも格好良くなければ意味がない」という信念のもとに生み出されるチューンドカーは、まさに世界基準と呼ぶにふさわしい。

高性能エアサスペンションの『プルームテック』をはじめ、自社ブランドの製品を展開する一方で、自らが惚れ込んだ海外の優れたブランドパーツは積極的に輸入し、取り扱っているのもムーンテックの特徴。そんな彼らが手掛けたFL5は、やはり国内外の一流パーツを巧みに組み合わせて構築されている。

エクステリアには、アドロのカーボン製ボディパーツをフル装備。純正然とした自然なまとまりを保ちながらも、明らかにノーマルとは異なるアグレッシブさを主張するスタイルだ。F1の空力担当がデザインを手掛け、ダウンフォースの増加と高速域での安定性向上を狙って開発された本格的なエアロパーツである。

スワンネックGTウイングも同じくアドロ製で、こちらはドライカーボン仕様。ダウンフォースを稼ぐため、ウイング本体を車両後端へ大きくオフセットしたデザインが特徴で、取り付けには純正ウイングの穴を使用している。

マフラーには、軽量化を徹底して追求したRSEのフルチタン製『タイプD』をセレクト。2本出しテール仕様で、メインパイプ径は純正の60φに対して80.5φ。重量は純正18.3kgから11.3kgへと大幅な軽量化を実現している。

ホイールは、圧倒的な軽さを誇る『ディスモンド・リーガマスターEVOⅡ』を装着。「どんなクルマにも最も似合うホイールが存在しますが、私が思うFL5のそれがリーガマスターです」という田口さんの言葉どおり、車両全体のバランスに見事にハマっている。タイヤはトーヨー・プロクセスR888で、サイズは275/35R18。

このFL5は、オーナーからすべてを一任されて製作された一台。タイプRのキャラクターを考慮し、エアサスではなく車高調を選択。確かな乗り味に定評のあるKW・V3を採用した。そのうえで、10J+25×18というワイド&ディープリムサイズを履きこなすため、キャンバー調整機構を備えたアッパーマウントをワンオフ製作。約2度のネガティブキャンバーを与え、圧巻のローフォルムを作り上げている。

このFL5で特筆すべきは、エアロ、足まわり、タイヤ&ホイール、そしてマフラーという限られた手数だけで、ここまでの完成度を引き出している点だ。すべてがハイエンドパーツゆえコストは決して低くはないが、「大人のチューンド・タイプR」としての説得力は十分。FL5オーナーであれば、誰もが参考にしたくなる完成度を誇っている。

●取材協力:MOONTECH 群馬県伊勢崎市境下武士1516−1 TEL:0270-61-7495

「自分だけの一本を仕立てる贅沢」究極のフルチタンマフラーでFL5シビックタイプRの潜在性能を引き出せ!

排気効率の向上が走りを大きく左右するFL5において、マフラー交換は最重要チューニングのひとつ。R1チタンのエクストラSTTIゴールドリングは、フルチタン構成による9.4kgという圧倒的な軽さと、高効率な排気設計を両立。純正バルブモーターのボルトオン対応により、快適性を損なうことなく、VTECターボのポテンシャルを解き放つ。

【関連リンク】
MOONTECH
https://moontech.jp/
MOONTECH公式Instagram
https://www.instagram.com/moontech.jp/
PloomSuspension
https://ploom-suspension.com/