Mercedes-AMG SL 63 4MATIC+
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Aston Martin Vantage Roadster

ソフトトップを採用した高級2ドアクーペ

メルセデス AMG専用モデルとして、2021年に7代目へと生まれ変わった現行「SL」は、初代から受け継いできたロングノーズ&ショートデッキスタイルに、4代目SL以来の復活となったソフトトップが組み合わせられた。「メルセデス AMG SL 63 4MATIC+」は、パワフルなV8ツインターボエンジンに、前後の駆動力配分をアクティブに変更できる全輪駆動システム「AMGパフォーマンス4MATIC+」を搭載する。

アストンマーティンは、2024年に後輪駆動2シータースポーツ「ヴァンテージ」のモデルチェンジを実施し、内外装をアップデート。「ヴァンテージ ロードスター」はそのオープン仕様となる。

全長はSL 63がヴァンテージ ロードスターよりも210mm大きいが、全幅に関してはヴァンテージが75mmもワイドなスタンスを持つ。車両重量はAWDシステムを導入するSL 63が135kg重い。

メルセデス AMG SL 63 4MATIC+

ボディサイズ=全長4705mm×全幅1915mm×全高1365mm
ホイールベース=2700mm
車両重量= 1940kg
タイヤサイズ=275/35R21(前)、305/30R21(後)

アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター

ボディサイズ=全長4495mm×全幅1980mm×全高1275mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=1805kg
タイヤサイズ=275/35/ZR21(前)、325/30/ZR21(後)

同じAMG製4.0リッターV8ツインターボを搭載

SL 63、ヴァンテージ ロードスターともに、AMG製4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載。最高出力はSL 63が585PS、ヴァンテージは2024年のアップデートにおいて大径タービンを採用し、665PSまでパワーが引き上げられた。SL 63はAWDによる高いトラクション性能、ヴァンテージ ロードスターはパワーと軽さというアドバンテージを活かし、どちらも0-100km/h加速3.6秒という俊足を誇る。

メルセデス AMG SL 63 4MATIC+

エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3982cc
最高出力=585PS/5500〜6500rpm
最大トルク=800Nm/2500〜5000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD
最高速度=315km/h
0-100km/h加速=3.6秒

アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター

エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3982cc
最高出力=680PS/6000rpm
最大トルク=800Nm/2750rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD
最高速度=325km/h
0-100km/k加速=3.6秒

悩ましい選択を突きつける2台のオープンスポーツ

メルセデスらしいラグジュアリーな雰囲気を讃えたSL 63のインテリアは、12.3インチデジタルインストゥルメントパネルと縦型の11.9インチディスプレイに、クロームやカーボンファイバー製パーツを贅沢にレイアウト。2基の10.25インチTFTスクリーンをシンプルに配置したヴァンテージ ロードスターは、シンプルながらも、緻密に作り込まれた英国者らしい上質な佇まいが特徴となる。

同じAMG製4.0リッターV8エンジンを搭載し、日本では約3000万円で販売される2台の高級オープンスポーツ。エクステリアやインテリア、運動性能も含めて、「ドイツ」と「英国」という全く異なる個性をアピールしている点は興味深い。

どちらも快適な室内空間が確保されて、ほぼ価格も変わらないとなれば、悩ましい選択を迫られることになる。ハイウェイをストレスなくクルージングするグランツーリスモを求めているのであればSL63。引き締まった足まわりを駆使し、ワインディングロードを駆け抜けたいドライバーはヴァンテージ ロードスターが最高の相棒になるのではなかろうか。

車両本体価格

メルセデス AMG SL 63 4MATIC+ 2999万円
アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター 2930万円