走りの核となるパワーユニットと基本性能

中国発のオートバイブランドKOVEが、ミドルクラスアドベンチャーモデルの集大成とも言える「800X TOURING」を、日本市場に2026年2月発売と発表した。すでに国内ディーラーでも予約受付が開始され、フルパニアやクルーズコントロール、グリップ・シートヒーターといった最新装備が標準搭載される注目のツアラーである。価格は167万8,000円(税込)**と設定され、オンロードからロングツーリングまで幅広いシーンをカバーする仕様となっている。これまで同社が培ってきた800Xシリーズのアドベンチャー性能を、よりツーリング志向に振ったモデルとして日本市場に投入するその全貌を、以下の4つのポイントで詳述する。
800X TOURINGのパワートレインは、KOVEオリジナル設計の水冷4ストロークDOHC二気筒799ccエンジンを搭載。最高出力95PSというパフォーマンスにより、高速巡航や重装備状態でも余裕ある走りを実現し、最高速度210km/hを発揮する。このパワーユニットはオン/オフロード両方に対応する特性を持ち、電子スロットルによるクルーズコントロールとクイックシフターを装備することで、ライディングの快適性と操作性を高めている点も大きな特徴だ。さらにパワーモード切り替え(SPORT・ECO)やトラクションコントロール(STANDARD・RAIN)、スリッパークラッチといった電子制御装備も充実し、ツーリングシーンでの安心感を支える。
車体はミドルクラスアドベンチャーに最適な設計となっており、半乾燥重量は約195kg。比較的扱いやすい車重ながら、高い高速安定性と取り回しの良さを両立している。このバランスは長距離ツーリングや日常の移動、さらには二人乗り走行にも耐えるよう設計されており、ロングツアラーとしての実務性を兼ね備えている。
足回りと装備|旅へ誘うツアラーの完成度

サスペンションは、前後ともにストローク210mmのKYB製プリロードアジャスタブル仕様となり、舗装路の快適性と未舗装路での安定性を両立させている。フロント19インチ/リア 17インチのタイヤはオンロードでのハンドリング性能に優れ、さまざまな地形に対応するポテンシャルを秘めている。シート高は826mmとしっかりとした足つきを実現し、体格や装備重量を問わない安心感を提供する。
旅行装備としての完成度を高める装備も標準装備として充実している。フルパニアケースが標準で付属するため、装備や荷物の収納に困らず、すぐに長距離ツーリングへ出発できる。また、グリップ・シートヒーターを装備することで季節や天候を問わない快適なライディングが可能だ。さらにダブルディスクブレーキによる強力な制動力、チューブレスタイヤ&空気圧センサー、ステアリングダンパーといった装備が総合的な安全性と安心感を高めている。
公道×ツーリングを見据えた実用性の高さ

800X TOURINGは単なる冒険バイクではなく、公道や高速道路、山岳路でも快適かつ安心して走ることを目的としたツアラーである。電子制御系や快適装備の標準搭載により、長距離移動における負担を大幅に軽減。ライダーにとって理想的なツーリングパートナーとしての資質を高めている。また、標準装備の装備群により、カスタムや追加オプションなしで旅への準備が完了する点は、このモデル最大の魅力だ。
車体の基本設計は800Xシリーズの伝統を受け継ぎながら、ツーリングニーズに最適化された足回りと装備構成を採用している。これにより、オンロード主体の旅から未舗装路を含むアドベンチャーツーリングまで幅広い用途をカバーすることが可能となっている。
日本市場での位置づけと期待

800X TOURINGは、主要装備をすべて標準化したツアラーとしては高いコストパフォーマンスを示している。ツーリング志向のライダーにとって、この標準装備の充実度は魅力的な選択肢となるだろう。
ディーラーではすでに予約受付が進んでいる。入荷予定も2月下旬とされており、早期の完売も予想される。フルパニアや電子制御装備を標準搭載した800X TOURING は、国内のアドベンチャー/ツアラー市場に新たな選択肢を提供し、ライダーたちの旅のスタイルを大きく変える可能性を秘めているモデルだ。
KOVE 800X TOURING は、現代のツーリングニーズに応えるべく設計された完成度の高いミドルアドベンチャーであり、その日本発売は多くのライダーにとって待望のニュースとなった。標準装備の豪華さと走りのバランス、そしてツーリング性能の高さから、今後の市場での評価が大いに期待される一台である。
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