新モダンクラシックシリーズを発表

トライアンフモーターサイクルズジャパンは2026年1月13日、東京都川崎市のCLUB CITTA’において新型「モダンクラシックシリーズ」の発表会およびブランドパーティ「トライアンフ ブランドナイト」を開催した。この場には新ブランドアンバサダーとしてタレントで実業家のダレノガレ明美が登壇し、ブランドの魅力と自身のバイク観を語るトークセッションが行われた。発表会は単なる新製品披露の場を超え、120年以上の歴史を誇る英国ブランドの精神と現代的な価値観を融合させたライダー文化の発信イベントとなった。

伝統と革新のヴィジョン

発表会冒頭で代表取締役社長の大貫陽介氏は、トライアンフが持つ歴史とブランド哲学について解説した。ブランドが創業当初から戦争や不況といった不安定な時代を生き抜いてきたこと、そしてその過程で培われたアイデンティティが「TRIUMPH」という名前の中に凝縮されていることを強調した。

大貫氏は、トライアンフにとって重要なのはシリンダーの数ではなく走りの質感やエンジンの鼓動、ライダーとの距離感だと語り、モダンクラシックシリーズがその価値を体現する存在であると断言した。特に400ccモデルにシングルエンジンを採用したことは、単純なクラシック回帰ではなく、そのサイズに最適な答えを追求した結果であると説明した。こうした深い洞察は、単なる商品説明を超えてブランドの核心を語るものであり、来場者の共感を誘った。

モダンクラシックシリーズの真価

シニアマーケティングマネージャーの小林正和氏は、新型モダンクラシックシリーズの特徴と狙いを詳細に解説した。この新シリーズは、クラシックな外観を保ちながら最新テクノロジーを搭載し、ライダーに安心感と高い性能を提供することを主眼に置いている。ボンネビルらしいスタイルの際立ち、中身は最新装備へと刷新されたことで「性能」と「安心感」が両立されていること、そして最先端テクノロジーによって比類なきライディング体験を実現していることが強調された。

特に全モデルにリーン感応型最適化コーナリングABSとトラクションコントロールを標準装備した点がライダー視点での安心感を飛躍的に向上させている。さらにスクランブラー900ではシャシーの刷新とショーワ製サスペンション採用によってオン・オフ両面での走行性能向上を果たしている。ボンネビルボバーやスピードマスターに関しても大型化された燃料タンクや刷新されたボディワークによって力強いシルエットと長距離快適性を備え、細部におけるデザインのこだわりも随所に見て取れる。これらは単なるモデルチェンジではなく、トライアンフが真のモダンクラシックとしての存在価値を具現化した証左と言える。

ダレノガレ明美が語るバイクとの生活

新ブランドアンバサダーとして登場したダレノガレ明美さんは、バイクへの熱い想いを率直に語った。アンバサダー就任については「光栄」と述べ、トライアンフの歴史の重さに驚いたという自身の率直な感想を披露した。

大型二輪免許取得後の1年間でバイクに対するイメージが大きく変わった経験を語り、バイクは危険な乗り物といった固定観念を越え、ルールを守ることで安心して楽しめる存在だと強調した。バイクに乗ったことのない人にはまず教習所に行き実際にまたがることを勧めるなど、初心者への熱意あるメッセージも印象的だった。

また、私生活において「ラーメンを食べに千葉までバイクで行く」といったアクティブなバイクライフを明かすと同時に、家族との関係やバイクが生活に与える影響について語る場面もあった。ダレノガレは、新型モデルについても女性ライダー目線で評価し、第一印象を「可愛いのにかっこいい」と表現し、安定した足つきや扱いやすさを絶賛した。これらのコメントは、ブランドアンバサダーとしての存在感だけでなく、ライダーとしてのリアルな視点を示していた。

Brand Nightとフェアで体感される世界観

発表会後のBrand Nightでは、DJによる演出と英国らしいフード&ドリンク、そしてトークショーや体験型コンテンツがイベントを彩った。バイクジャーナリストやインフルエンサーを交えた交流は、ブランドとユーザーが一体となる空間を創出し、新型モダンクラシックシリーズの世界観を直に体感する場となった。

また、2026年1月17日から3月1日まで全国の正規販売店で開催されるモダンクラシックフェアでは、来場者が最新モデルをいち早く体感できる機会が設けられ、試乗記念品としてTRIUMPHオリジナルグルーミングセットが提供される。こうした施策は、単に新製品を見せるだけでなく、ブランド体験そのものを深化させる狙いを持っている。

発売されるモデルは「BONNEVILLE T100」「BONNEVILLE T120」「BONNEVILLE T120 BLACK」「BONNEVILLE BOBBER」「BONNEVILLE SPEEDMASTER」「SCRAMBLER 900」「SCRAMBLER 1200 XE」と豊富なラインナップを揃え、伝統と革新が融合した新たな時代のモダンクラシックを提示している。

トライアンフは、120年以上の歴史を礎にしながらも現代のライダーに向けた価値を提示し続けている。今回の発表会は、単なる製品紹介を超えてブランドとライダーを結びつける文化的なイベントとなり、モダンクラシックシリーズの今後の展開から目が離せない。 

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