モーターショー なぜスバル/STIはスーパーGTマシンのBRZ GT300にアルシオーネSVXのエンジンを載せたのか?【東京オートサロン2026】【写真・15枚目】 BRZ GT300のエンジンルーム。 『東京オートサロン2026』のスバルブースに展示されたスーパーGT参戦マシンのBRZ GT300。 EG33型3.3L水平対向6気筒DOHC24バルブエンジン。96.9 mm×75.0mmのボア×ストロークで、240 ps/6000rpm・31.5kgm/4800rpmを発揮した。 スバルのフラッグシップクーペ、アルシオーネの2代目として1991年にデビューしたアルシオーネSVX。 BRZ GT300のエンジンルーム。EG33エンジン自体は2器のターボや補器類の下に配置されており、エンジン本体は見えない。 1985年に登場したスバル初のフラッグシップクーペ、アルシオーネ。1987年に日本初の水平対向6気筒エンジンを搭載した「VX」が追加された。 アルシオーネVXに搭載されたER27型2.7L水平対向6気筒SOHC12バルブエンジン。1.8L水平対向4気筒SOHCのEA82型に2気筒追加した形。150ps(110kW)/5200rpm・21.5kgm(210.8Nm)/4000rpmとスペックは控えめながら、トルキーかつシルキーなフィーリングは評価された。 1998年にフルモデルチェンジして3代目となったレガシィは、2001年に新開発の6気筒エンジン搭載モデルRS30(B4/セダン)とGT30(ツーリングワゴン)を追加。アルシオーネの生産終了後(1996年)、久々の6気筒モデル登場となった。 EZ30型はレガシィのエンジンベイに収めるため、カムギアをチェーン駆動とし、ボアピッチをギリギリまで詰めるなどして、徹底的に全長を短縮する設計になっている。 2009年に登場した5代目レガシィは、全車2.5Lエンジンを搭載。メイン市場である北米をターゲットとしたアウトバックにのみ、スバル歴代最大排気量となる3.6L水平対向6気筒エンジンを搭載した「3.6R」が設定された。 EZ36型水平対向6気筒DOHC24バルブエンジンはEZ30の拡大版で、2007年のトライベッカのマイナーチェンジから搭載された。日本では2009年の4代目アウトバック(5代目レガシィ)デビュー時に導入。260ps(191kW)/6000rpm・34.2kgm(335Nm)/4400rpmというスペック。 2025年11月のスーパーGT最終戦(第8戦もてぎラウンド)で、長きにわたる戦いの幕を閉じたEJ20エンジン。1989年の初代レガシィデビューから、市販モデルはもちろんWRCにスーパーGTにと、モータースポーツでも使用され続けた。 1992年、初代レガシィのマイナーチェンジの際に追加された2.2Lモデル、ブライトン220。スバル初の3ナンバー車(排気量のみでボデイサイズは変更なし)となった。 北米仕様に設定されていた2.2l水平対向4気筒SOHCエンジンを1992年に日本仕様にも設定。EJ20型の92.0mm×75.0mmのボア×ストロークからボアを拡大し、96.9mm×75.0mm とした。出力は135ps(99kW)/5500rpm・19.0kgm(186.3Nm)/4000rpmとスペックは控えめ。後にDOHCターボ化したものが、インプレッサ22BSTiバージョンに搭載される。 3代目/4代目レガシィに搭載されたEZ30型水平対抗6気筒DOHC24バルブエンジン。登場時ののスペックは220ps(162kW)/6000rpm・29.5kgm(289Nm)/4400rpm(GT30)。 『東京オートサロン2026』のスバルブースで公開された6気筒エンジン搭載のBRZ GT300。 スバルBRZ R&Dスポーツのチーム総監督を務める小澤正弘氏が、6気筒エンジン搭載や2026年シーズンへの展望を語った。 2器のIHI製タービンがエンジンの上に配置されている。タービンへのインテークと、タービンからインタクーラーへの配管が前方に伸びていることから、通常の水平対向エンジンと逆の下方吸気・上方排気のレイアウトが想定される。 元々FRレイアウトのBRZはフロントまわりに駆動系のパーツをもたず、GTマシンともなればギリギリ後方にレイアウトするためスペース的な制約は少ない。2025年仕様車はすでに6気筒エンジン搭載前提に設計されていたという。 BRZ GT300に搭載される6気筒エンジンには確かに「EG33」の刻印が見受けられた。 『東京オートサロン2026』のスバルブースに展示されたスーパーGT参戦マシンのBRZ GT300。 『東京オートサロン2026』のスバルブースに展示されたスーパーGT参戦マシンのBRZ GT300。 インタークーラーもタービンごとに1器ずつの2器で、ほぼ水平マウントされているようだ。 STIの賚 寛海(たもう・ひろみ)代表取締役社長と、今シーズンも引き続きBRZ GT300をドライブする井口卓人選手、山内英輝選手。 この画像の記事を読む