Aston Martin Valhalla
×
Aston Martin Valkyrie
ヴァルキリーに続くハイパーカープロジェクト




2019年、アストンマーティンは初のハイパーカープロジェクト「ヴァルキリー」に続く第2弾として、プラグインハイブリッド・パワートレインを搭載するスーパースポーツ「ヴァルハラ」を発表した。その後、開発やテストが続けられ、当初500台限定されていた生産枠を999台に拡大。2025年から生産を開始した。
ヴァルキリーは、アストンマーティンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズがタッグを組んで生み出したハイパーカー。F1史上屈指の名デザイナー、エイドリアン・ニューウェイが設計思想の中核を担い、空力からパッケージングに至るまで徹底的にレーシングテクノロジーを注ぎ込んだ少量生産モデルだ。現在WECを戦うプロトタイプ「ヴァルキリー AMR-LMH」のベースにもなっており、“公道を走るレーシングカー”という称号がこれほど相応しい存在は他にない。
居住性や快適性なども考慮したヴァルハラが、ヴァルキリーより全長が227mm、全高は91mmも大きい。車両重量に関しては、ハイブリッドシステム用ハイパフォーマンスバッテリーを搭載するヴァルハラが、280kg重くなっている。
アストンマーティン ヴァルハラ
ボディサイズ=全長4727mm×全幅2014mm×全高1161mm
ホイールベース=2760mm
車両重量=1550kg
タイヤサイズ=285/30ZR20(前)、335/30ZR21(後)
アストンマーティン ヴァルキリー
ボディサイズ=全長4500mm×全幅1965mm×全高1070mm
ホイールベース=2770mm
車両重量=1270kg
タイヤサイズ=265/35ZR20(前)、325/30ZR21(後)
異なる電動システムを搭載する2台




ヴァルハラはリヤミッドの4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、3基の電気モーターを搭載するプラグインハイブリッドシステムを搭載。エンジン単体で800PSを超え、これにモーターの出力を追加することで、システム最高出力は1079PSに到達する。
一方のヴァルキリーは最高出力1055PSを発揮するコスワース製6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンに、7速シーケンシャルトランスミッション、F1由来のエネルギー回生システム「KERS」が組み合わせられた。ヴァルキリーより300kg近く重いヴァルハラだが、3モーターの威力は絶大で、0-100km/h加速はどちらも2.5秒という俊足を誇る。
アストンマーティン ヴァルハラ
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+3モーター
排気量=3982cc
エンジン最高出力=828PS
システム最高出力=1079PS
システム最大トルク=1100Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=350km/h
0-100km/h加速=2.5秒
アストンマーティン ヴァルキリー
エンジン形式=V型12気筒自然吸気+モーター
排気量=6500cc
システム最高出力=1055PS/10500rpm
システム最大トルク=880Nm/7000rpm
トランスミッション=7速RMT
駆動方式=RWD
最高速度=354km/h
0-100km/h加速=2.5秒
ヴァルキリーよりも現実的な選択肢に




ヴァルハラのコクピットは、10.25インチフルデジタル式デジタルドライバーディスプレイと、10.25インチインフォテインメントディスプレイを組み合わせている。対するヴァルキリーはまるで耐久レーシングカーのようなコクピットで、操作系統をステアリングホイールに集約。乗り降りを容易にするため、ステアリングホイールは着脱式が導入された。
ライバルとなるハイパースポーツと並べると、シンプルでスパルタンと称されるヴァルハラのインテリアだが、ミラーすらもオミットし、レーシングカー然としたヴァルキリーと比較すると、十分な快適性や実用性を備えている。
F1直系の緻密なエアロダイナミクスと軽量構造を備えるヴァルキリーは、現在では数億円に達するプライスタグを掲げる存在となった。一方のヴァルハラは、その先進技術を受け継ぎながらも、公道での扱いやすさを重視して仕立てられたハイパースポーツ。最高出力はヴァルキリーに匹敵する1000PS超を誇りつつ、EVモードでは約15kmの航続距離も確保されている。1億2890万円という価格も、ヴァルキリーよりは現実的と言えるかもしれない。
車両本体価格
アストンマーティン ヴァルハラ 1億2890万円
アストンマーティン ヴァルキリー 約3億円


