2022年のデビューから2年連続でEV販売台数No.1!

日産サクラは、軽自動車サイズのEV(電気自動車)だ。2025年度上半期に国内で新車として売られたEVの内、サクラが22%を占めた。以前は40%を超えた時期もある。サクラの販売が好調な理由は、日本では軽自動車とEVの親和性が高いからだ。EVは1回の充電で走行できる距離が短く、街中の移動手段に適する。また自宅に充電設備を設置できると便利だから、一戸建ての世帯が所有しやすい。そうなるとEVは、複数のクルマを持つ一戸建ての世帯が使うセカンドカーにピッタリだ。長距離の移動にはハイブリッドなどのファーストカーを使えば、軽自動車のEVは1回の充電で走行できる距離が短くても不都合が生じにくい。自宅で手軽に充電できて、ボディが小さいから街中を移動しやすい。

しかもサクラは内外装が上質だ。フロントマスクは同じ日産の上級EVになるアリアに似ていて、内装の作りも丁寧だ。インパネは、布を貼ったようなファブリック調に仕上げた。仕様に応じて合成皮革も使われ、軽自動車の内装とは思えない。運転席には十分なサイズがあり、座り心地も適度に柔軟でリラックスできる。後席も足元空間が広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ3つ少々の余裕がある。ファミリーカーとしても使いやすい。

グレード構成はエントリーモデルの「X」と上級の「G」で、駆動方式は前輪駆動の2WDのみだ。動力性能は、軽自動車では余裕がある。モーターはエンジンよりもアクセル操作に対する加減速が機敏だから、巡航中にアクセルペダルを踏み増した時も、速度を素早く上昇させる。ターボエンジン以上に扱いやすく、ファミリーユースで4名乗車しても、パワー不足を感じにくい。乗り心地は路上のデコボコを伝えにくく快適だ。カーブを曲がる時にはボディが大きめに傾くが、走行安定性に不満はない。駆動用電池を低い位置に搭載して重心も下がるため、危険を避ける時も左右にあおられる挙動には陥りにくい。下り坂のカーブでも、後輪がしっかりと接地しているから安心できる。

サクラのリチウムイオン電池は、総電力量が20kWhで、1回の充電で走行できる距離はWLTCモードで180kmだ。ただし気温が低い時期に暖房も使うと、走れる距離がさらに短くなる場合がある。販売店では「日常的な移動でも、お客様によっては片道60km前後を走る。もう少し距離を伸ばして欲しいという意見もあるが、これで十分というお客様もいる」という話だ。それでもサクラを運転すると、エンジンを搭載しないEVとあって、走りが静かで速度を滑らかに高めるのが印象的。車内は天井が高く内装は上質だから、軽自動車とは思えないほど快適だ。充電設備を確保できるなら、EVというより、上質な軽自動車としてサクラを購入する方法もあるだろう。国や自治体の補助金の交付を受けると、価格の割高感も解消される。

  • リアドアの開き方:スイングドア
  • 最小回転半径:4.8m
  • 全高:1655mm
『充電ポート』高性能なリチウムイオンバッテリーにより、WLTC 航続距離は日常使いに十分な180km。充電ポートは車両の右後方に配置、リッドを開くとライトが点灯するので、夜間でも使い勝手がいい。30分間充電で約50%までチャージ可能。
『e-Pedal Step』EVならではのモータートルクで、スムースな発進加速をもたらす。「e-Pedal Step」を使えばアクセルオフ操作でしっかり減速、楽ちんなワンペダルでのドライビングが可能。
『多様な運転シーンに対応する3つのドライブモード』「Eco」「Standard」「Sport」と走行するシチュエーションに応じたドライブモードを選択可能。加速力は「Eco」<「Standard」<「Sport」と鋭くなっていく。
『安全運転支援プロパイロットが事故を抑制』もちろん「プロパイロット」「プロパイロットパーキング」など、先進の運転支援装備が充実。ドライバーの異常を検知すれば緊急停止する機能も追加された。
『プレミアムインテリアをオプション設定』本革巻きステアリング、インテリアライティング、前席の合皮ドアア ームレスト、後席のトリコットドアトリムクロス、合皮/トリコットのシート生地などで上質な仕立て。
『後席は5対5で分割可倒式』20kWhのバッテリーパックはフロア下のトンネルスペースに設置して室内スペースを犠牲にしない。後席は5対5分割可倒式で一体スライドできる。ラゲッジにはアンダ ーボックスも完備。
『アドバンスドドライブアシストディスプレイ』視認性を高める7インチのディスプレイを搭載し、そこへ映し出されるメーター表示のグラフィックは、圧倒的な先進性を演出。9インチセンターディスプレイとの統合型インターフェースとなっている。
『EV専用のNissanConnect』NissanConnectサービスがバッテリー残量や道路状況を考慮したルートを案内。空いている充電場所を確認できる「充電スポット満空情報」、エアコン操作などの便利機能もある。

【サクラ】の詳細はコチラ

※車両価格と燃費は最低値と最高値、発表は現行車がデビューした時期、販売台数とランキングは2025年1月から9月の統計データ。グレードやオプションランキング内の%は、各メーカーに実施したアンケート調査に基づくデータです(一部編集部おすすめもあり)。衝突被害軽減ブレーキ搭載車は「サポカー」対応になるが、サポカーS対応の場合は、上記の機能がプラスされることで「サポカーSベーシック」「サポカーSベーシック+」「サポカーSワイド」とグレードアップする。

【人気No.1グレードに標準装備されている人気装備をココで判別!】

●[マークが緑色]→標準装備  ●[マークが黄色]→オプション設定あり ● [マークが薄い]→設定なし
グレードパワートレイン定格電力価格(2WD)
Xモーター20kW259万9300円
Gモーター20kW308万2200円

※本誌掲載のデータは2025年12月の編集部調べによるものです。掲載した写真・仕様・諸元・価格が実際のモデルと異なる場合があります。詳しくはディーラー、またはメーカーにお問い合わせください。

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