競うように生まれたシングルバイク

1990年代後半から2000年代にかけて流行した“ストリートトラッカーブーム”。火付け役となったのはヤマハ・TW200だ。モトショップ五郎が提案したTWのスカチューン&ロングスイングアーム仕様はストリートでは新鮮に映った。この流れに沿って他社もトラッカーカスタムに最適なベース車(新車)を次々と発売。パフォーマンス至上主義のレーサーレプリカと入れ替わる形で、同時期に流行したビッグスクーターやネイキッドとともに街中を闊歩した。

【左上】TW200【右上】250TR【左下】バンバン200【右下】FTR223

そんなムーブメントから四半世紀が過ぎようとする現在、当時のスタイルを下敷きにしながらも新しい形で実現したのがカスタムショップ「モト・サービス・マック」だ。2017年にオリジナルブランドの『TO BE…(トゥービー)』を立ち上げて個性的なパーツを精力的に開発。TWを筆頭に当時流行したFTR223や250TR、バンバン200、SRといった車両を仕入れて遊び心溢れるカスタムマシンをメイクしている。

ここでは以前紹介したモト・サービス・マックの車両を見ながらポイントを解説していこう。いずれも車種毎の雰囲気を大事にしつつ、現代風にエッジを効かせてモダンにアレンジされている。

ストリートアート的なニュアンス!

FR223カスタム例

いずれもポップなカラーリングで彩られているけれど、目に付くのは前後ホイールだろう。ボルトオンで簡単にセットできるこのTO BE…製ホイールカバーは基本的に単色だが、これをキャンバスにすることで車体全体のアクセントとしている。ボディと合わせた色にしてもいいし、あえてソリッドカラーのままピンストやレタリングで飾ってもいい。

前後はもちろん、左右面でもデザインを変えてアシンメトリーに仕上げてもおもしろい。写真はバンバン200。

自転車のほか、近年はカブ系カスタムでも見られるが、「自由に遊んじゃえばいいじゃん!」という同店の想いが遺憾なく発揮されたパーツなのだ。

フロント周りで違いをアピール!

ハンドルはTO BE…製のストリートハンドルバー及びダートハンドルバーを用意。メッキやサテンブラックなどがあるから好みに応じてチョイス可。比較的ショートサイズでコンパクトに仕上げられる。

車種によってはフロントフォークを突き出すなどしてバランスを調整。またトグルスイッチやデイトナ製NANO2デジタルメーターを採用してシンプルなコックピットを実現している。写真はTW200改。

さらに、フロント周りで見どころなのがTO BE…製のフロントフォークガードだ。ざっくりとしたデザインと大きさは無骨な印象を与え、ゼッケンと相まってオールドスクールなダートラルックに! このカバーはスタンダードとHiタイプの2種があり。

FTR223カスタム例

ゼッケン仕様=レーサーレイクな仕上がりだが、それに拍車をかけているのがバッグミラーだろう。フロントのインナーチューブにダイレクトに装着する「ミラーステー」は大胆かつユニークな手法だ。小型のウインカーとともにすっきりとしたフロント周りを獲得している。

マスターシリンダーやレバーなども色を統一してカジュアルな装いに。グリップは同店が扱う「MAX GRIP」を装着。かつてビッグスクで人気を博し、豊富なカラバリも自慢!写真はバンバン200。

リヤショックでディメンションを調整

次はリヤ周りを見てみよう。テールランプはルーカスまたはラウンド型のユーロタイプを採用。車種によってはフェンダーレスをせずにレトロ感を重視しているケースも。

TWはオリジナルのスイングアームを備えてロンスイ化。10/15/20cmロングの3サイズを用意する。

そしてリヤショックにはいずれもマットガードを備えている。車種によって形状は異なるが、サスペンションを覆うように立体的に成形されているのが特徴だ。従来は板状のものが多かったが、3Dになることで泥除けの機能と見た目を両立している。

こちらはFTR223の例。写真では見えないがスイングアーム下方にサブフレームを追加して剛性と見た目を向上!

さらにこのリヤショックはマウント部分を加工することで2段階から高さを選べるようになっている。TW200やバンバン200などはヒップアップして、若干前下がりの攻撃的なシルエットに仕上げられている。

バンバン200はボディ色と合わせてイエロースプリングをセットする。

使い勝手そのままにスカチューン!

バンバン200のカスタム例。

最後はバッテリーについて。スカチューン=バッテリーレスが定番だが、電圧が安定しなかったり、そもそもキックスタートがなければ不可能な車種も多い。いずれもバッテリーは搭載したまま、TO BE…のバッテリープレートを用いて車体中央(シート下位置)に移設。スカっとさせながら、きれいにまとめられているのが素晴らしい!

今こそ乗りたいトラッカー!

ほかにもシートのカスタムやタンデムバー、オリジナルマフラーなども製作し、車両によってはタンクの加工なども! 車種やオーダーに応じて唯一無二のカスタマイズが施されている。

近年は高値傾向にあるが、少し前はこれらのベース車は中古で安く手に入れることができた。流行が落ち着くと古臭く感じられることもあるけれど、一周回ってストリートトラッカーが再燃する可能性も!?

軽量な車体と粘り強いシングルエンジンは扱いやすく、キャブ仕様だけでなくFI仕様もあるから普段使いもしやすい。そんな車種を今風にオシャレに仕上げて颯爽と乗りたいなら、モト・サービス・マックを頼ってみていはいかがだろう? 


(問)MOTO SERVICE MAC  TEL: 03-5845-5930(OFFICE)/048-996-5599(WORKS) http://moto-service-mac.jp/

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