伝統と進化を映す新カラー展開

欧州で発表された2026年モデルのCRF1100L Africa Twinシリーズは、基本的な機械構造や性能を変更せずに、外観のグラフィックとカラーバリエーションを大幅に刷新した。長年にわたり高い人気を誇るアドベンチャーモデルとして、世界中で12万1000台以上の販売実績を持つAfrica Twinだが、その存在感をさらに際立たせるため、視覚的な魅力を強化する方向へと進化させている。
2026年モデルはアスリートのようなシャープなフォルムを引き立てる新色・新グラフィックを各バリエーションに採用し、冒険心と上質さを融合したデザイン表現を実現している。こうした外観の刷新は、従来モデルからの継続性を保ちながらも新鮮な印象を与えるための戦略だ。
主力モデルのカラー&グラフィック詳細

標準モデルであるAfrica Twinと、電子制御サスペンションを備える“Electronic Suspension”仕様は、2026年に3つの新色をラインナップする。まず「Grand Prix Red」は躍動感ある赤を基調とし、フレームカラーと統合する大胆なグラフィックを採用している。次に「Matt Ballistic Black Metallic」はマットブラックを基調とし、フレームとゴールドアクセントが精悍な印象を演出する。そして「Pearl Glare White」は洗練された白をベースに、トリコロール調のグラフィックを配してスポーティさと高級感を両立した。
一方、Adventure Sports仕様は、よりツーリング寄りの装備を保ちつつ、独自のカラーリングを採用する。「Matt Iridium Gray Metallic」は濃灰色を基調に力強いグラフィックとゴールドホイールを組み合わせて存在感を高め、「Pearl Glare White」はクラシックなHRCトリコロールをモチーフにした大胆なパターンを採用している。これらの新グラフィックと色は、モデルごとの個性と走行環境への適合性を視覚から強調する。
性能とアイデンティティに変わらぬ信念

2026年モデルのAfrica Twinシリーズは、エンジンや走行性能などの主要な技術仕様は従来から変更されていない。1084ccの並列ツインエンジンは最大出力約75kW、最大トルク112Nmを発揮し、オフロードでもオンロードでも力強い走りを提供する。オプションとして用意されるホンダ独自のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)は、走行状況に応じてスムーズで快適なギアチェンジを実現しており、販売実績でも多くのオーナーに選ばれている。
標準モデルはフルアジャスタブルなShowa製サスペンションを装備し、Electronic Suspensionモデルでは電子制御サスペンションが最適なセッティングを提供するなど、走行性能面では一切の妥協がない。新グラフィックは、こうした技術的な内容を視覚的に強調し、モデルのキャラクターを体現するデザインとして位置づけられている。
デザイン刷新の狙いと市場への影響

今回のカラー&グラフィック刷新は、単なる見た目の更新にとどまらない。冒険趣向の強いライダー層はもちろん、都市とアウトドア双方で活躍するバイクとしての訴求力を高める戦略的な意味を持つ。新色は、モータースポーツで培われたラリーマシンのイメージを彷彿とさせるものから、都会的な洗練を感じさせるものまで多岐にわたり、ユーザーの個性や所有感に訴える。
また、リセールバリュー向上やブランドの継続的な認知強化という観点からも、色・グラフィックの刷新は重要な役割を果たす。発売地域や具体的な価格設定については国や地域によって異なる可能性があるが、2026年モデルの新グラフィックは、ホンダのアドベンチャーモデルの魅力を再定義するものとして注目される。
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